低懸念
| 保全状況 (IUCNレッドリストカテゴリー) |
|---|
| 絶滅 |
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絶滅 (EX) 野生絶滅 (EW) |
| 絶滅危惧 |
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深刻な危機 (CR) 危機 (EN) 危急 (VU) |
| 低リスク |
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保全対策依存 (CD) 準絶滅危惧 (NT) 低懸念 (LC) |
| その他 |
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データ不足 (DD) 未評価 (NE) |
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関連項目 レッドリスト 生態系レッドリスト 国際自然保護連合 絶滅危惧種 |
低懸念(ていけねん、Least Concern、LC)は、IUCNのレッドリストで定められた保全状況カテゴリーの1つで、生息状況の評価が行われたが、他のどのカテゴリにも該当しない種(または亜種以下)がLCに分類される。つまり低懸念とされた種は、絶滅のおそれもなく、近い将来絶滅に瀕する見込みが低い種である。
まだ保全状況が評価されていない種については、生息状況の評価が行われるまでは低懸念とはされず、未評価 (Not Evaluated) とされる。つまり、低懸念に分類されるには、個体群の分布調査や絶滅リスクの評価といった、生息状況を適切に評価できる情報が必要となる。
Least concernの訳語については、公益財団法人世界自然保護基金(WWF)ジャパンは「低危険種」[1]、IUCN日本委員会は「低懸念」としている[2]。また1994年版 (ver.2.3) のレッドリストでは「軽度懸念」と訳された[3]。
概要
[編集]2001年に公開されたIUCNのレッドリスト (ver. 3.1) から、このカテゴリーはLCと略されるようになった[4]。しかし、低懸念とされる分類群のうちの約20%(2006年現在:15636分類群中3261分類群)については、IUCNのデータベースではLR/lc(軽度懸念)と表記されている。2001年以前は、軽度懸念は低リスク (Lower Risk) というカテゴリのサブカテゴリであったため、2001年以前に保全状況が評価された種で、再度保全状況が評価されていない種については、2000年以前の評価に基づくランクのままになっており、LR/lcまたは (lc) と記載されているのである。
2006年の時点で、低懸念に分類された動物は14033種(アオガエル科の新種1種[5]を含む)で、それに加えて101の亜種がリストアップされている。また植物は約1500分類群(1410種、55亜種、35変種)が低懸念とされている。また、アブラツノザメの2つの亜集団が低懸念とされている。菌類と原生生物については、2006年現在4種が保全状況を評価されているが、低懸念にカテゴライズされた種はない。なお、2008年のIUCNレッドリストにおいては、更に多い17675の分類群(評価が行われた分類群の39%)が低懸念に分類されている。スズメ、カワラバト、ハツカネズミなど身近な種が低懸念と評価されているほかに、ヒトもこのカテゴリに該当する[6]。
他のレッドリストにおける分類
[編集]- カナダに本拠を置く種の状況の審査を行う「絶滅のおそれのある野生生物に関する委員会」(COSEWIC)[注釈 1] で作成された絶滅危惧種リスト (Wildlife Species) では、現在のところ絶滅の危機に瀕していない種については、非危惧種 (Not At Risk, NAR) というカテゴリに分類している。
- NatureServe (en) のレッドリストにおけるランクでは、「広範囲に多数の個体群が安定して生息している」種を、Secure (G5) というカテゴリに分類している。
- WWFでは、低危険種に該当するカテゴリとして、relatively stable/relatively intact (RS) というカテゴリを定めている。
- 日本の環境省が定めたレッドデータブックや、アメリカ合衆国の絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律で作成されたレッドリストでは、低懸念に該当するカテゴリーはなく、絶滅のリスクがない種についてはリストに掲載されていない。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ↑ カナダ国内では2ヶ国語表記。Comité sur la situation des espèces en péril au Canada, COSEPAC)。
出典
[編集]- ↑ “レッドリストについて: IUCNのレッドリストによる危機の評価”. WWF Japan. 2017年3月9日閲覧。
- ↑ 「IUCNレッドリスト」IUCN日本委員会。2026年7月20日閲覧。
- ↑ 矢原徹一「IUCNレッドリストカテゴリー:日本語訳とその解説」『保全生態学研究』第1巻 1号、日本生態学会、1996年、1-23頁。
- ↑ “The IUCN Red List Categories and Criteria: Comparison between versions 2.3 (1994) and 3.1 (2001)” (PDF). 2017年3月9日閲覧。
- ↑ “Philautus sp. nov. 'Kalpatta'”. The IUCN Red List of Threathened Species. 2006年12月19日閲覧。
- ↑ Homo sapiens IUCN Red List