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'''戸川幸夫'''(とがわ ゆきお [[1912年]][[4月15日]]-[[2004年]][[5月1日]])は[[小説家]]、[[児童文学]]作家。動物を主人公とした「動物文学」「動物小説」というジャンルを確立させ、[[椋鳩十]]と並び称される。[[イリオモテヤマネコ]]が発見されるきっかけとなった標本を入手するなど、動物に関しては正しい観察、知識を元に物語を書いていた。特に、[[闘犬]]に関する作品が多い。ルポタージュ、戦記物語などの作品もある。
'''戸川幸夫'''(とがわ ゆきお [[1912年]][[4月15日]]-[[2004年]][[5月1日]])は[[小説家]]、[[児童文学]]作家。動物を主人公とした「動物文学」「動物小説」というジャンルを確立させ、[[椋鳩十]]と並び称される。[[イリオモテヤマネコ]]が発見されるきっかけとなった標本を入手するなど、動物に関しては正しい観察、知識を元に物語を書いていた。特に、[[闘犬]]に関する作品が多い。[[ルポタージュ]]、戦記物語などの作品もある。


[[佐賀市]]に生まれる。[[山形大学|旧制山形高等学校]]に入学したが健康を害して中退。その後、[[東京日日新聞]](現[[毎日新聞]]に入社。社会部長、[[毎日グラフ]]編集次長。
[[佐賀市]]に生まれる。[[山形大学|旧制山形高等学校]]に入学したが健康を害して中退。その後、[[東京日日新聞]](現[[毎日新聞]]に入社。社会部長、[[毎日グラフ]]編集次長。


*[[1954年]] [[長谷川伸]]の主催する[[新鷹会]]に参加。[[高安犬]]を書いた動物文学である「高安犬物語」で[[直木賞]]を受賞。
*[[1954年]] [[長谷川伸]]の主催する[[新鷹会]]に参加。[[高安犬]]を書いた動物文学である「高安犬物語」で[[直木賞]]を受賞。
*[[1962年]] 「子どものための動物物語」で、[[サンケイ児童出版文化賞]]を受賞。
*[[1962年]] 「子どものための動物物語」で、[[サンケイ児童出版文化賞]]を受賞。
*[[1965年]]3月 [[本土復帰]]前の[[沖縄]]で[[イリオモテヤマネコ]]の標本を入手。イリオモテヤマネコ発見のきっかけとなった。
*[[1965年]]3月 [[本土復帰]]前の[[沖縄]]で[[イリオモテヤマネコ]]の標本を入手。イリオモテヤマネコ発見のきっかけとなった。
*[[1977年]] 「戸川幸夫動物文学全集」で[[芸術選奨]]文部大臣賞受賞
*[[1977年]] 「戸川幸夫動物文学全集」で[[芸術選奨]]文部大臣賞受賞
*[[1980年]] [[紫綬褒章]]
*[[1980年]] [[紫綬褒章]]受章。
*[[1986年]] 勲三等瑞宝章を受章した
*[[1986年]] 勲三等[[瑞宝章]]を受章。


== 著書 ==
== 著書 ==

2007年6月14日 (木) 18:53時点における版

戸川幸夫(とがわ ゆきお 1912年4月15日-2004年5月1日)は小説家児童文学作家。動物を主人公とした「動物文学」「動物小説」というジャンルを確立させ、椋鳩十と並び称される。イリオモテヤマネコが発見されるきっかけとなった標本を入手するなど、動物に関しては正しい観察、知識を元に物語を書いていた。特に、闘犬に関する作品が多い。ルポルタージュ、戦記物語などの作品もある。

佐賀市に生まれる。旧制山形高等学校に入学したが健康を害して中退。その後、東京日日新聞(現毎日新聞)に入社。社会部長、毎日グラフ編集次長。

著書

  • 「オーロラの下で」(1975)
  • 「王者のとりで」(1984)
  • 「イリオモテヤマネコ」(1972)