「勝村建設」の版間の差分

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== 民事再生手続開始の申立ての軌跡 ==
== 民事再生手続開始の申立ての軌跡 ==
[[東京都]][[水道]]局発注工事の談合をめぐって、2005年7月に[[談合]]を拒否した建設会社社長らを[[暴力団]]を使って脅したとして勝村建設常務執行役員営業本部長(当時)が威力[[入札]]妨害容疑で逮捕された。この[[入札]]妨害事件により国、地方公共団体から指名停止が相次ぎ(約420件)、資金繰りも悪化し、メインバンクである[[東京三菱銀行]]からの[[金融]]支援(優先株式の引受による増資)も困難となり自主[[再建]]を断念、2005年9月29日[[東京地方裁判所]]に[[民事再生法]]の適用を申請し[[倒産]]した。
[[東京都]][[水道]]局発注工事の談合をめぐって、2005年7月に[[談合]]を拒否した建設会社社長らを[[暴力団]]を使って脅したとして勝村建設常務執行役員営業本部長(当時)が威力[[入札]]妨害容疑で逮捕された。この[[入札]]妨害事件により国、地方公共団体から指名停止が相次ぎ(約420件)、資金繰りも悪化し、メインバンクである[[東京三菱銀行]]からの[[金融]]支援(優先株式の引受による増資)も困難となり自主[[再建]]を断念、2005年9月29日[[東京地方裁判所]]に[[民事再生法]]の適用を申請し[[倒産]]した。

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== 背景 ==
倒産株の値動きは浮動株数や発行済み株数によって挙動が異なる。

=== 諸データ ===

{| border="1" cellpadding="10"
|-align=center
|bgcolor=#cccccc|発行済株式数||32,806,679株
|-
|bgcolor=#cccccc|浮動株||47.2%
|-
|bgcolor=#cccccc|特定株||32.1%
|}

=== 主要株主 ===

{| border="1" cellpadding="10"
|-align=center
|bgcolor=#cccccc|【株主】||[単]4,515名<05.3>万株
|-
|bgcolor=#cccccc|日本証券金融||177 (5.4)
|-
|bgcolor=#cccccc|東京三菱銀行||158 (4.8)
|-
|bgcolor=#cccccc|自社相互会持株会||137 (4.1)
|-
|bgcolor=#cccccc|自社従業員持株会||116 (3.5)
|-
|bgcolor=#cccccc|日本マスター信託口||97 (2.9)
|-
|bgcolor=#cccccc|三菱信託銀行||76 (2.3)
|-
|bgcolor=#cccccc|勝村照子||74 (2.2)
|-
|bgcolor=#cccccc|三井住友海上火災||71 (2.1)
|-
|bgcolor=#cccccc|勝村衛||64 (1.9)
|-
|bgcolor=#cccccc|自社(自己株口)||56 (1.7)
|}


=== 役員 ===
=== 役員 ===
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 監査役 鵜高 利行  (公認会計士)
 監査役 鵜高 利行  (公認会計士)
              == 株価の値動き ==
              == 株価の値動き ==
民事再生手続きの適用を申請以前は130円台だった株価が、2005年10月3日の寄り付きで21円まで急落したところで寄りついた。その後2日にわたって急騰した。

株価は倒産後最大で88円まで上昇したが、それからは徐々に値を下げ、10月24日現在で陽線引けの日は1日のみであった。

[[画像:Katsumura_chart1.gif|640px|急落前後の15分足チャート]]

急落前後の15分足チャート

[[画像:Katsumura_chart2.gif|640px|10月4日、10月5日の5分足チャート]]

10月4日、10月5日の5分足チャート

[[画像:Katsumura_chart3.gif|640px|10月5日の1分足チャート]]

10月5日の1分足チャート

[[画像:Katsumura_chart4.gif|640px|10月6日の1分足チャート]]

10月6日の1分足チャート

[[画像:katsumura_1007.gif|640px|10月7日の1分足チャート]]

10月7日の1分足チャート

[[画像:Katsumura_chart_A.gif|640px|10月24の15分足チャート]]

その後:10月24日大引け後の15分足、過去10日分チャート
ほぼじり下げ
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[[category:日本の建設会社|かつむらけんせつ]]
[[category:日本の建設会社|かつむらけんせつ]]

2007年4月21日 (土) 16:31時点における版

勝村建設(かつむらけんせつ、Katsumura Construction)は、公共住宅、学校などの建築中心で首都圏に地盤を築いた中堅ゼネコン。道路基礎工事に特殊技術を持ち、三菱色で知られる。

1947年2月設立、1961年10月東京証券取引所に上場(株価コード1817)、2005年9月に民事再生手続開始の申立てを決議、2005年10月30日をもって上場廃止。2006年7月18日に㈱夢真ホールディングス(株価コード2362、ヘラクレス)が勝村建設㈱をスポンサードし、完全子会社化とした。買収金額は約50億円。しかし、㈱夢真ホールディングスはわずか8か月後の2007年3月末日に勝村建設㈱の全株を売却すると発表し、同日にさくらグローバルマネジメント㈱(非上場、ファンド事業)に売却した。勝村建設㈱は新体制を発表し、代表取締役に元HSBCのMDである山田一二氏、常務取締役に元SMBCの矢森猛夫氏、取締役総務部長に元リクルート総務課長の菊地原徹氏など建設に金融(ファンド)を取り入れた新たな試みが始まった。2007年度の売上予測は300億円程度だが、民事再生後、売上は毎年倍増しており、負債がなくなったことにより、各金融機関も融資には積極的で、勝村本来の1000億円企業となる可能性が出てきた。 親会社のさくらグローバルマネジメント㈱はワシントングローバルファンド(ワシントンDC)、クレインファンド(ニューヨーク)のアジアのエグゼクティブアドバイザー。今回、勝村建設㈱を取得したことに伴い、不動産ファンドを立ち上げる計画をしている。弁護団には平河総合法律事務所(元法務大臣、元検事等所属)や元検事総長などを備え、コンプライアンスを強く意識した体制。

民事再生手続開始の申立ての軌跡

東京都水道局発注工事の談合をめぐって、2005年7月に談合を拒否した建設会社社長らを暴力団を使って脅したとして勝村建設常務執行役員営業本部長(当時)が威力入札妨害容疑で逮捕された。この入札妨害事件により国、地方公共団体から指名停止が相次ぎ(約420件)、資金繰りも悪化し、メインバンクである東京三菱銀行からの金融支援(優先株式の引受による増資)も困難となり自主再建を断念、2005年9月29日東京地方裁判所民事再生法の適用を申請し倒産した。

役員

  • (社長)山田一二
  • (専務)築井 守之
  • (常務)矢森猛夫
  • (取締)菊池原徹
  • (取締)岩間 充雄
  • (取締役 保坂 誠  

 常務執行役員 上野 信雄  (営業本部長)  常務執行役員 溝口 孝司  (土木事業本部長)  常務執行役員 福留 光一  (建設事業本部長)  執行役員 山ノ内 裕  (建設事業副本部長)  監査役 鵜高 利行  (公認会計士)               == 株価の値動き ==