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模型の時代

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模型の時代』は、小松左京による小説作品。

概要

小松左京による小説作品であり、後に松本零士により漫画化される。

漫画作品の初出は、週刊少年マガジン(講談社)の19719号。

ストーリー

人間が働く無くてもいい時代…人々は、模型(プラモデル)という娯楽に没頭していた。

そのため、その技術は進歩し、日常用具を模したものは、実際に日常用具として使えるなど、何が模型で何が実物かわからない時代となってしまっていた。

一方、模型を作る者たちの中には、その大きさでデザインなどで競う者もいた。実寸大の戦艦大和日本列島、果ては、まで…模型の時代となったそこに限りはなかった。

登場人物

左京
実寸大のタイガー戦車を制作している。
井筒
左京の友人。
昇(漫画版では、大山)
実寸大の戦艦大和を制作した左京の友人。限りの無い模型の時代に、ある模型の開発を決める。

その他の小松左京作品との関係性

  • 小説版の後書きからも解る通り、小説版は『牙の時代』の続編となっており、その間の空白の期間の間に人より優れた新種に支配(管理)されたとなっている。
  • 前作で語られた凶暴性が残っているのか、本作で作られる模型は、戦闘機戦車などの兵器が多く。また、その異常性は、ラストを見るかぎり強くなっているともいえる。
  • 模型とはいえ、『日本沈没』や『首都消失』では、大きな存在であった日本列島が簡単に壊れてしまっている。

その他の松本零士作品との関係性

  • 戦艦大和の模型の登場や「大山」の存在など、松本零士作品との繋がりも思わせるつくりとなっている。
  • なお、働かない人類(堕落した人類)やプラモデルを趣味とする人間も松本零士の作品によく見られるが、本作のそれは、原作小説の設定からのものである。
  • ちなみに、「大山」という苗字のキャラクターの登場は、主人公・主要人物のみとしても相当な数となり、モブキャラクターやサブキャラクターも含めると、ほとんどの作品が含まれることとなる。
  • 小説版での名前である「昇」を漫画版での名前とすると、「大山昇」となり、『男おいどん』の「大山昇太」に近い名前となる。