溝状舌

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溝状舌
溝状舌の一例
概要
診療科 口腔内科学
分類および外部参照情報
ICD-10 K14.5
ICD-9-CM 529.5
OMIM 137400
DiseasesDB 32503
eMedicine derm/665
MeSH D014063

溝状舌(こうじょうぜつ、Fissured Tongue)は、背の表面に多数の溝が見られる状態。

概要[編集]

原因は遺伝性の先天性溝状舌と、全身疾患の局所症状、外傷、感染などの後天性のものがある。主なものは先天性溝状舌である。先天性溝状舌は形成異常、奇形、変形症に該当する疾患に分類され、治療の必要性はないが舌苔がたまりやすく不潔になりやすいため、清潔に保つことが必要である。地図状舌を併発することも多い[1]

頻度[編集]

溝状舌の有病率はHalperinの1953年の調査では11歳~20歳で3.58%、Aboyansの1973年の調査では20歳~29歳で2.92%であった。日本人では東北大学の1989年の調査で2.6%であった[1]

出典[編集]

  1. ^ a b 高橋紀子・島田義弘「定期歯科検診で検出された某高専校学生における舌疾患の有病状況」『東北大学歯学雑誌』第8巻第1号、東北大学歯学会宮城県仙台市、1989年6月、19-27頁、ISSN 0287-39152009年2月15日閲覧 

関連項目[編集]