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松前家記

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松前家記』(まつまえかき)は、松前藩主蠣崎氏)の一族家系を記した歴史書。

松前家の祖武田信広から松前徳広にいたる18代の松前家の系譜であり、藩主別に編纂し、歴代天皇の諡号を挙げ、年代記風に藩主の動向を中心にその間の重要な歴史事項をほとんど網羅して廃藩置県に及んでおり、松前藩に関する政治的動向を中心とする史書である。また、他の系譜にはに閑却されている婦人、側室、枝葉の略伝を附録としている。

この書は、旧松前藩士新田千里が、1878年(明治11年)9月に脱稿したもので、明治新政府成立後に編纂されたため、幕末維新期の藩の動向について政府に忠誠を尽くした藩であることを印象づける方向で記述されるなどの制約がある[1]

公刊はされずに筆写本として流布し、(松前町史)に収録されている『松前家記』は、1881年(明治14年)、松前家所蔵本を筆写した北海道総務部行政資料課蔵書を底本としている。

脚注

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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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  • 新藤透「旧松前藩正議士・新田千里著『松前家記』の書誌的検討 : 明治期北方史学史の文献的研究」『山形県立米沢女子短期大学紀要』第44巻、山形県立米沢女子短期大学、2008年、A15-A26、ISSN 02880725 
  • 松前家記 新田千里著;中山誠一郎写 明治14(1881)写 QA-583 東京国立博物館デジタルライブラリー