新古今時代

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新古今時代(しんこきんじだい)は、日本文学の歴史における区分で、平安時代文学(中古文学)と鎌倉時代文学(中世文学)の間の移行期に当たる。

文学の中心は和歌である。

年代はあいまいであるが藤原定家の生きた80年(1162年 - 1242年)、あるいは後鳥羽院の生きた60年(1180年 - 1239年)を当てることが多い。

主な人物[編集]

  • 藤原俊成 - この時代の基本的歌論を確立し、「千載和歌集」を編んだ。
  • 藤原定家 - 父俊成が確立した歌論を大成し、「新古今和歌集」・「新勅撰和歌集」を編んだ、御子左家の双璧のひとり。
  • 九条良経 - 叔父慈円とともに、父九条兼実が擁護した御子左家を支持した。この時代初期の擁護者。
  • 慈円 - 甥良経とともに御子左家を支持した。
  • 後鳥羽院 - 俊成に傾倒し、子の定家らに「新古今和歌集」を選ばせた、この時代中期の擁護者。
  • 源実朝 - 飛鳥井雅経を介して定家を知り、師事した。
  • 西行 - 俊成・定家父子が高く評価した歌人。
  • 藤原家隆 - 叙景歌に優れた御子左家の双璧のひとり。
  • 九条道家 - 祖父兼実・父良経に続いて御子左家を支持した、この時代後期の擁護者。

主な作品[編集]