持針器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メイヨー・ヘガール式持針器
上はマチュー式持針器、下はカストロビエホ持針器
左は普通の持針器。右は「鋏」の機能も併せ持つもの

持針器(じしんき、英: needle holder)とは外科手術で用いられる縫合針を把持するための器具である[1]。創の縫合や結紮吻合などの際に外科などの医師歯科医師獣医師によって用いられる。

概要[編集]

鉗子と同様に一対の金属長尺の部品からなり、交差部で連結されている。縫合針の保持部、連結部、把持部からなる。 多くの持針器は留め金により、針を保持したまま固定することができ、術者が操作している間把持部に力をかける必要はない。針を確実に保持するため、保持部にはしばしば溝が刻まれている。またてこの原理で、針をしっかりと保持するため、先端は短く、把持部は長くなっている。

脚注[編集]

  1. ^ 持針器”. 標準技術集. 特許庁. p. 109. 2017年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月5日閲覧。