手順書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

手順書(てじゅんしょ)は、業務や作業を行う手順を文書化して、どの作業者でも同じ質の作業を実行することができるように、内容が明確化されたもの。マニュアルの一種で、作業計画書、作業手順書とも呼ばれる。

手順書を作るメリットは、第一に、作業のミスを低減することができる。手順書は、チェックリスト形式で作られることが多く、確認事項を漏らすことなく遂行できると期待される。第二に、作業の脱属人化である。機械やシステムが複雑で、作業ができる人が一人しかいない、というような状況(作業の属人化)は危険である。事故や退職により、作業がストップしてしまうことが十分にあり得る。これを防ぐために、誰でも作業を実施可能な手順書を整備することが求められる。

手順書には、大まかに分けて、反復使用するものと、使い捨てのものがある。反復使用するものは、単に「手順を明確化する」という意図である。作業時に書き込んだりはせず、いつ何をやるか、確認するためのものである。使い捨ては、同じ手順書を何枚もコピーしておいて、作業毎に一部を使う。作業時には手順書に直接、レ点のチェックを入れ、作業漏れがないようにする。これは同時に、作業を実施したという証跡を残すことでもある。飛ばしている作業がないか、あとからでも確認できる。このタイプでは、作業者に押印を求めるものもある。使い終わった手順書は、一定期間保管する。

手順書起因のミスには、次のようなものがある。

複雑すぎる手順書→手順書内での場合分けが複雑で、ミスを誘発している。「Aの場合には手順3を飛ばす。ただし、Bがあれば、手順3の代わりに手順3'を行う。Bが使用中ならば、手順3'は手順4の後に行う。云々」対策としては、手順書内での場合分けをせず、複数パターンの手順書をつくる。

ページ飛ばし→紙の手順書では、ページ同士がくっついて、ページごと飛ばしてしまうことがある。対策としては、ページ数を明記し、次ページに行くごとに、ページ数を確認する。また、ページ数を確認するためのチェックボックスを付ける。

手順書ワードと呼ばれる、手順書に独特な言葉遣いがある。たとえば、手順書の手順番号は「項番(こうばん)」、ボタンを押すことは「押下(おうか)」キーボードなら「打鍵(だけん)」である。しかし、エンターキーなら押下を使う。いくつかの資料を照らし合わせ比較することは「突合」と書く。