心性寺

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心性寺
所在地 岐阜県多治見市笠原町栄区1360-2
位置 北緯35度17分59.3秒 東経137度09分57.0秒 / 北緯35.299806度 東経137.165833度 / 35.299806; 137.165833座標: 北緯35度17分59.3秒 東経137度09分57.0秒 / 北緯35.299806度 東経137.165833度 / 35.299806; 137.165833
山号 円融山
宗派 天台宗
本尊 聖観世音菩薩
創建年 不詳
開山 円性
中興年 寛永年間?
中興 閑唱真順
別称 駒止め観音
札所等 土岐郡三十三所巡礼19番
法人番号 7200005008227 ウィキデータを編集
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心性寺(しんしょうじ)は岐阜県多治見市笠原町にある聖観世音菩薩を本尊とする天台宗の寺院で、山号は円融山。妻木氏ゆかりの寺であり、かつて存在した土岐郡三十三所巡礼において19番札所であった。

創建不詳であるが、境内地に南北朝期の特徴を持つ宝篋印塔があるためその時期までさかのぼる可能性がある。開山の位牌が残されているものの、その名前の円性は寺の山号と寺号を組み合わせたものであり本来の開山の名前は不詳である。中興の閑唱真順が妻木氏の領地にある大鏡寺や旦性寺を寛永7年までに再興していることから、心性寺もこの時期に中興されたと考えられている[1]。中興に当たっては妻木村の領主妻木頼利の助力があったことが妻木薬師堂の棟札に記されている[2]。伝説では万治年間に妻木彦右衛門が家臣を連れて通行中、馬が歩みを止めたため土中を探ると現本尊の聖観世音菩薩が見つかったとされ、駒止め観音の異名がある。江戸時代には妻木八幡神社別当寺である大鏡寺の末寺であったが、その末期には無住となることもあり、大鏡寺の住持が当寺の住持を兼ねることもあった。神仏分離を経て大鏡寺が廃された後はそのゆかりの品を保管している。また、中興の閑唱真順が彫った千体仏が残されている[3]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 笠原町『かさはらの歴史その5』p188-196 1993年