岳沢小屋
岳沢小屋(だけさわごや)は、長野県松本市の上高地から岳沢を前穂高岳へ登る登山道にある山小屋。標高2,170m地点にある。
ここには以前岳沢ヒュッテがあった。しかし平成18年豪雪により発生した大規模な雪崩で、2006年1月に建物が全壊、同年4月に経営者が事故死したことも重なり廃業へと追い込まれた。岳沢ヒュッテから紀美子平までの重太郎新道は、日本アルプス屈指の急登で、途中に水場もないので利用の場合(特に登りの際)は水補給が必須とされたが、廃業により水補給やトイレ利用も不能となった。
しかし、2009年4月に槍ヶ岳山荘などを経営する会社、槍ヶ岳観光が小屋を再建することを発表。「岳沢小屋」の名で2010年7月23日に営業を再開した。規模が非常に小さい小屋となり宿泊には予約が必須となった。
小屋のデータ[編集]
現小屋[編集]
- 定員
- 60名・要予約
- 営業期間
- 4月下旬から11月上旬
参考・旧小屋[編集]
- 定員
- 200名
- 営業期間
- 4月下旬から11月上旬
- 2005から2006年にかけての冬は、雪が異常に多く(平成18年豪雪)、大規模な雪崩が発生、その影響で小屋が全壊。さらに経営者の上条岳人が同年4月に物資輸送中事故死したことも追いうちをかけ、2006年度・2007年度の営業は休止。7月20日頃〜10月上旬に簡易売店等の営業を行った。
- 2008年も同様にウェブサイト上にて営業休止の告知。さらに2007年に開設された簡易売店・水場の営業も、2008年度は行われなかった。時期を限って仮設トイレのみ設置された。
- 2008年12月27日、再建を断念し廃業する事が報じられた。後継者の山小屋経営経験や登山知識の不足、さらに資金難や立地条件の悪さなどの理由が重なったため。
近隣の山小屋[編集]
外部リンク[編集]
座標: 北緯36度16分35.7秒 東経137度38分50.1秒 / 北緯36.276583度 東経137.647250度