尿膣

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尿膣(urovagina)とは子宮が沈下しているために排尿時に尿が膣内に逆流して貯留し、外子宮口を浸すもの。でみられ、精子が尿の影響を受けるために不妊となる。一時的な貯留では膣洗浄により治療が容易であるが、慢性的な尿膣では膣部炎、頸管炎を併発することがあり、この場合は治療は困難となる。著しい膣の沈下がみられる場合は尿道延長術、膣底防壁形成術などの外科手術が行われるが、再発することが多い。

参考文献[編集]

  • 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104
  • 山内亮監修 『最新臨床家畜繁殖学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4254460201