小品文

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小品文
各種表記
拼音 xiǎopǐnwén
英文
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小品文(しょうひんぶん)とは、明代後期、万暦年間以降の文人によって書かれた随筆評論紀行文等の総称[1]

概要[編集]

小品文とは明末の、主として万暦年間以降の袁宏道ら文人の手になる随筆・評論・紀行文の総称であり、1930年頃から林語堂周作人知識人によって再評価され、そのスタイルに倣った作品は小品散文と呼ばれ中国文壇に流行した[1]。反俗的・反政治的な風格を持ち、高踏的な文人趣味と閉鎖的な個性主義を特徴としている[1]。こうした反政治的スタイルは魯迅の『小品文的危機』(1933年)などによって亡国の責めを文人に押しつける風潮と相俟って攻撃されている[2]。林語堂らによって複数の半月刊雑誌で作品が発表されたほか、『袁中郎集』等明末の作品が発掘され多くの選集として出版された[1]

発行物[編集]

雑誌[編集]

  • 『論語』
  • 『人閒世』
  • 『宇宙風』

選集[編集]

  • 近代散文抄
  • 中国文学珍本叢書
  • 国学珍本文庫
  • 晩明小品文庫
  • 明人小品集

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d 京大東洋史辞典編纂会『東洋史辞典』東京創元社、1990年4月、P416。
  2. ^ 小川利康『周作人と明末文学──「亡国之音」をめぐって』、「文学研究科紀要」別冊第17 集(早稲田大学大学院文学研究科)所収、1991年1月。PDF,2010-09-04閲覧。

関連項目[編集]