大藪春彦新人賞

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大藪春彦新人賞
受賞対象冒険小説、ハードボイルド、サスペンス、ミステリーを根底とする、エンターテインメント小説
日本の旗 日本
主催大藪春彦賞選考委員会(徳間書店後援)
報酬正賞:賞状
賞金:100万円
初回2017年
最新回第6回(2022年)
最新受賞者「日盛りの蝉」天羽恵
公式サイトhttps://www.tokuma.jp/company/cc1951.html

大藪春彦新人賞(おおやぶはるひこしんじんしょう)は、大藪春彦賞選考委員会(徳間書店後援)によって主催されるエンターテインメント短編小説を対象とした公募新人文学賞である。

大藪春彦賞の第20回を記念し、大藪春彦新人賞を創設。

冒険小説、ハードボイルド、サスペンス、ミステリーを根底とする短編小説(400字詰原稿用紙で50 - 80枚)が対象。

受賞作と選評は、徳間書店が発行しているPR誌「読楽」に掲載される。

受賞作[編集]

(年)は受賞作発表年、贈賞式は翌年。

回(年) 応募総数 受賞作 著者 掲載 初刊 文庫化
第1回(2017年)[1] 361編 受賞 藻屑蟹 赤松利市 読楽」2018年3月号 2018年3月 2019年3月
候補 明日へ向かう夜風 天尾友哉
タイトロープ 天羽恵
骸の聖 高林敬一
第2回(2018年)[2] 201編 受賞 愚か者の身分[注 1] 西尾潤 「読楽」2019年1月号 2019年3月 2021年5月
候補 ミスリーディング 香春悠人
地獄の底は静か 山下恵里奈
第3回(2019年) 214編 受賞 ぼくのすきなせんせい 青本雪平[注 2] 「読楽」2020年1月号 2020年8月
候補 隣の部屋の電話 鮎村咲希
夢の果てから「昨日」に帰る 黒樹誉
第4回(2020年) 233編 受賞 青葱(あおねぎ)[注 3] 野々上いり子 「読楽」2021年1月号 2020年2月
候補 オーロラの兵隊 芥川瞬
闇あがりの鼠たち 中田中
アバドンの火 広都良治
第5回(2021年) 308編 受賞 萬(まん)[注 4] 浅沢英 「読楽」2022年1月号 2022年2月
候補 ならず者たちのチケット ジョウシャカズヤ
我が名は千鶴子 谷井七瀬
善意さん 積本絵馬
第6回(2022年) 240編 受賞 日盛りの蝉 天羽恵 「読楽」2023年1月号
候補 ケーフェイ 大月行蔵
ボディは還らない 田中鷹
ダイヤモンドゲーム 積本絵馬
おみとりさま 明野海

選考委員[編集]

  • 第1回 - 現在:今野敏馳星周、徳間書店文芸編集部編集長・野間裕樹

関連項目[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 応募時タイトル「東京・愚男ダイアリー」
  2. ^ 応募時は青砥瑛
  3. ^ 応募時タイトル「葱青(そうせい)」
  4. ^ 応募時タイトル「夜会」

外部リンク[編集]