大統領令 (アメリカ合衆国)

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大統領令1号『奴隷解放令』
南北戦争の最中の1864年フィラデルフィア北軍の戦費調達のために印刷・発売された「リーランド=ボーカー決定版『奴隷解放令』」。エイブラハム・リンカーン大統領自らの署名が入ったものは今日48枚が現存する。ペンシルベニア州立大学特別コレクション ライブラリ収蔵。

大統領令[1](だいとうりょうれい、英語:Executive Order、略称:EO)は、アメリカ合衆国大統領が、連邦政府に対して、議会の承認を得ることなく、行政権を直接行使することにより発令されるアメリカ合衆国行政命令。なお、日本ではExecutive Order だけでなく Presidential memorandum も大統領令と訳されている。

大統領命令[2](だいとうりょうめいれい)、大統領行政命令[3](だいとうりょうぎょうせいめいれい)、執行命令[2](しっこうめいれい)ともいう。

君主国立憲君主国における勅令に相当し、法律と同等の効力を持つが、アメリカの大統領令の場合、権限の制限範囲はアメリカ合衆国憲法で明確に規定されているわけではない。

アメリカ合衆国大統領は、1789年以降、行政官による任務遂行の命令に助言するために大統領令を発してきた。大統領令は連邦議会の制定する法律に従い、その法律による大統領への委任を受けて発することもあり、その場合法的強制力が付与される。

1907年から大統領令に番号が振られ始め、エイブラハム・リンカーン大統領が1862年に発令した『奴隷解放令』まで遡って番号を振った。日本で有名なものに1942年2月19日付けのフランクリン・ルーズベルト大統領による『大統領令9066号』がある。これは国防上の必要があると認めた場合には強制的に立ち退きさせることを認めたもので、これが大規模な日系人強制収用の根拠となった。

なお、大統領令の権限は無制限ではなく、連邦最高裁判所が違憲判断を出したり、連邦議会が反対する法律を作ったりすることによって、それに対抗することができる。大統領令が連邦最高裁判所に違憲とされたことは過去に2回ある(1つはハリー・S・トルーマン大統領が朝鮮戦争時にストライキしていたオハイオ州の製鉄工場を強制接収した大統領令10340号)。

歴代大統領で最も大統領令を活用したのはフランクリン・ルーズベルト大統領で、3721本の大統領令を出している[4]

ホワイトハウスでは、毎年、感謝祭の前日に料理のために用意された七面鳥を放免する儀式(恩赦式)が行われる。2014年バラク・オバマ大統領は、この恩赦を下す命令を大統領令として表現している[5]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]