大口中継局

画像提供依頼：施設外観の画像提供をお願いします。（2015年8月）

大口中継局（おおくちちゅうけいきょく）は、鹿児島県姶良郡湧水町の一般県道栗野停車場えびの高原線（県道103号）沿い（栗野岳739m地点、湧水町大字木場字日添6340-1^[1]・6341-1^[2]）にあるテレビ・FMラジオ放送の中継局。近隣には霧島アートの森や日本一の枕木階段がある。

「大口」（伊佐市大口のこと）とあるが実際は設置場所の旧栗野町を中心に視聴されている。南日本放送 (MBC) がアナログテレビ放送の中継局を設置した当初の名称は栗野中継局であり^[3]、NHK-FM放送の中継局名は現在も栗野である^[4]。

本項では伊佐市にある大口ラジオ中継局、大口北中継局・針持中継局・大口西中継局についても記述する。

送信設備[編集]

地上デジタルテレビジョン放送[編集]

2007年9月14日に予備免許が交付され、10月16日14時から試験放送を、12月1日に本放送を開始した。

ID	放送局名	物理チャンネル	空中線電力	ERP	放送対象地域	放送区域内世帯数	偏波面
1	MBC 南日本放送	25	10W	72W	鹿児島県	13,992世帯	水平偏波
2	NHK 鹿児島教育	24		74W	全国
3	NHK 鹿児島総合	22		74W	鹿児島県
4	KYT 鹿児島讀賣テレビ	19		72W
5	KKB 鹿児島放送	41
8	KTS 鹿児島テレビ放送	21

地上アナログテレビジョン放送[編集]

チャンネル	放送局名	空中線電力	ERP	放送対象地域	放送区域内世帯数	偏波面
2	NHK 鹿児島教育	映像10W /音声2.5W	映像33W /音声8.3W	全国	不明	水平偏波
9	NHK 鹿児島総合		映像29W /音声7.2W	鹿児島県
11	MBC 南日本放送		映像29W /音声7.2W
33	KYT 鹿児島讀賣テレビ	映像100W /音声25W	映像720W /音声180W
37	KTS 鹿児島テレビ放送
39	KKB 鹿児島放送

※地上アナログテレビジョン放送の大口中継局は大口北中継局・大口西中継局・針持中継局とともに2011年7月24日にすべて廃止(閉局)になった。

FMラジオ放送[編集]

周波数（MHz）	放送局名	空中線電力	ERP	放送対象地域	放送区域内世帯数	偏波面
85.9	NHK 鹿児島FM	10W	15W	鹿児島県	不明	水平偏波

大口ラジオ中継局[編集]

AMラジオ放送[編集]

周波数（kHz）	放送局名	空中線電力	放送対象地域	放送区域内世帯数
1107	MBC 南日本放送	1kW	鹿児島県	不明
1503	NHK 鹿児島第1	100W	鹿児島県	不明

所在地（NHK）：鹿児島県伊佐市大口鳥巣字外一町1065-1（伊佐市総合運動公園内）
所在地（MBC）：鹿児島県伊佐市菱刈下手字下手下
外国の電波の混信や災害対策のため、2024年2月1日にMBC大口ラジオ中継局のAMラジオ放送の運用を休止した。2025年には必要な手続きを経て、MBC大口ラジオ中継局は正式に廃止(閉局)になる予定。2025年のMBC大口ラジオ中継局の廃止(閉局)後、大口ラジオ中継局は、NHK鹿児島放送局の単独運用になる。MBCラジオのAMラジオ放送に代わる聴取方法として、FMの93.7MHz(紫尾山)とradikoでMBCラジオを聴くことができる。MBCラジオをFMで聴くには、周波数が90MHz以上に対応したラジオ受信機が必要となる。

大口北中継局[編集]

鹿児島県伊佐市大口牛尾の高熊山に設置されている。

地上デジタルテレビジョン放送[編集]

2009年（平成21年）5月29日にNHK、南日本放送、鹿児島テレビが開局。当初非該当だったKKB鹿児島放送・KYT鹿児島讀賣テレビも2010年（平成22年）8月30日にデジタル新局で開局した。
試験放送は2009年（平成21年）5月12日から5月28日まで全局実施していたが、終了した。
2009年（平成21年）3月12日に九州総合通信局より大口北中継局に地上デジタルテレビジョン放送の予備免許が付与された。

ID	放送局名	物理チャンネル	空中線電力	ERP	放送対象地域	放送区域内世帯数	偏波面
1	MBC 南日本放送	52	1W	5.9W	鹿児島県	8,985世帯	水平偏波
2	NHK 鹿児島教育	50		6.8W	全国
3	NHK 鹿児島総合	48		6.8W	鹿児島県
4	KYT 鹿児島讀賣テレビ	51		不明
5	KKB 鹿児島放送	41		不明
8	KTS 鹿児島テレビ放送	38		6.1W

地上アナログテレビジョン放送[編集]

チャンネル	放送局名	空中線電力	ERP	放送対象地域	放送区域内世帯数	偏波面
29	KTS 鹿児島テレビ放送	映像10W /音声2.5W	映像62W /音声15.5W	鹿児島県	不明	水平偏波
31	NHK 鹿児島教育		映像62W /音声15.5W	全国
43	MBC 南日本放送		映像60W /音声15W	鹿児島県
45	NHK 鹿児島総合		映像60W /音声15W	鹿児島県

KKBとKYTにはチャンネルが割り当てられていなかった。
地上アナログテレビジョン放送の大口北中継局は大口中継局・大口西中継局・針持中継局とともに2011年7月24日にすべて廃止(閉局)になった。

大口西中継局[編集]

伊佐市大口山野字三丸田の山野小学校の北方に設置されている。

地上デジタルテレビジョン放送[編集]

2009年（平成21年）11月30日から本放送中。KKB鹿児島放送・KYT鹿児島讀賣テレビは該当なし。
試験放送は2009年（平成21年）11月6日から11月29日まで実施していたが終了した。

ID	放送局名	物理チャンネル	空中線電力	ERP	放送対象地域	放送区域内世帯数	偏波面
1	MBC 南日本放送	26	10mW	98mW	鹿児島県	76世帯	水平偏波
2	NHK 鹿児島教育	36		95mW	全国
3	NHK 鹿児島総合	27		98mW	鹿児島県
4	KYT 鹿児島讀賣テレビ	未割当(現時点では非該当)
5	KKB 鹿児島放送	未割当(現時点では非該当)
8	KTS 鹿児島テレビ放送	34	10mW	95mW	鹿児島県	76世帯	水平偏波

地上アナログテレビジョン放送[編集]

送信チャンネル	放送局名	空中線電力	ERP	放送対象地域	放送区域内世帯数	偏波面
56	MBC 南日本放送	映像100mW /音声25mW	映像950mW /音声240mW	鹿児島県	不明	水平偏波
58	KTS 鹿児島テレビ放送
60	NHK 鹿児島総合
62	NHK 鹿児島教育			全国

KKBとKYTにはチャンネルが割り当てられていなかった。
地上アナログテレビジョン放送の大口西中継局は大口中継局・大口北中継局・針持中継局とともに2011年7月24日にすべて廃止(閉局)になった。

針持中継局[編集]

送信チャンネル	放送局名	空中線電力	ERP	放送対象地域	放送区域内世帯数	偏波面
53	NHK 鹿児島教育	映像1W /音声250mW	映像3.6W /音声910mW	全国	不明	水平偏波
55	NHK 鹿児島総合	映像1W /音声250mW	映像3.6W /音声910mW	鹿児島県	不明	水平偏波

伊佐市大口針持の井手山に設置されていた。
2011年7月24日をもってすべて廃止された。地上デジタル放送については阿久根中継局でカバーできることが分かったため置局不要となった。
民放局にはチャンネルが割り当てられていなかった。

主な放送エリア[編集]

大口中継局[編集]

地上デジタルテレビジョン放送（大口中継局）の放送エリア：鹿児島県姶良郡湧水町・伊佐市・霧島市の各一部

大口北中継局[編集]

地上デジタルテレビジョン放送（大口北中継局）の放送エリア：鹿児島県伊佐市の一部

大口ラジオ中継局[編集]

AMラジオ放送の主な放送エリア：鹿児島県伊佐市・姶良郡湧水町の一部

※宮崎県えびの市については、以前、MBC南日本放送のみ受信できていたが、2024年2月1日にMBC大口ラジオ中継局が運用休止になったのに伴い、現在は宮崎県えびの市ではMBC南日本放送の受信はできない。

脚注[編集]

^ 鹿児島放送・鹿児島讀賣テレビ・NHK鹿児島放送局。
^ 鹿児島テレビ放送・南日本放送。
^ 『MBC50年の軌跡』など。
^ ラジオ放送の受信情報 - NHK鹿児島放送局公式サイト。

参考文献[編集]

『鹿児島県内の地上デジタルテレビジョン放送局に予備免許 ~大口及び串木野のデジタル中継局本年12月1日開局予定~』九州総合通信局、2007年9月14日。
『大口地区及び串木野地区で地上デジタル放送の試験放送開始』九州総合通信局・鹿児島地上デジタル放送推進協議会、2007年10月16日。

座標: 北緯31度56分44秒東経130度46分46秒 / 北緯31.94556度東経130.77944度 / 31.94556; 130.77944

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[1] 鹿児島放送・鹿児島讀賣テレビ・NHK鹿児島放送局。

[2] 鹿児島テレビ放送・南日本放送。

[3] 『MBC50年の軌跡』など。

[4] ラジオ放送の受信情報 - NHK鹿児島放送局公式サイト。

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