堆朱

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堆朱(ついしゅ)は、中国漆器を代表する技法である彫漆の一種である。彫漆とは、素地の表面にを塗り重ねて層を作り、文様をレリーフ状に表す技法を指すが、日本では表面が朱であるものを「堆朱」、黒であるものを「堆黒」と呼ぶ。ちなみに中国では、黒漆の層に文様を彫り表したものを「剔黒」、朱漆の層のものを「剔紅」という。通常の漆は硬くて彫刻が困難だが、油を混ぜることで、軟らかくなり彫刻が可能になった。

製作工程[編集]

堆朱の製作には、まず素地となる漆の板を作成する事から始まる。土台となる板に漆を塗っては乾かす、という作業を繰り返すのだが、この時に厚く塗りすぎると乾燥する際にしわが寄ったりひび割れたりするため薄く塗る必要が有る為、一番下のベース部分の漆製の板を作成するだけで1年近く掛かる。ベース部分が完成すると土台を外して、彫る際の事を考えながら様々な色の漆をベースの上に塗り重ねる。その為、堆朱は材料の製作自体に非常に時間が掛かる。

歴史[編集]

関連項目[編集]