坂巻清

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坂巻 清(さかまき きよし、1941年3月 - )は、日本の歴史学者東北大学名誉教授。専門はイギリス社会経済史。東北大学経済学部教授、立正大学文学部史学科教授を歴任。

東京大学文学部西洋史学科卒。イギリス都市史、毛織物工業史、産業革命などについて研究。イギリスの近世期の都市が工業化、国民経済形成や近代社会成立に果たした役割について探求し、さらに産業革命がどのように開始されたかについても論じている。主要な研究は、中世から近世にわたる、ロンドンのギルドとリヴァリ・カンパニーの展開についての実証的な研究であり、ロンドンがイギリスの農村工業の発展に結びつき、全国的な規模で都市と農村を結合しつつ、国民経済形成の中心となったことを示している。一方近世農村の毛織物工業や綿工業の実証的研究にも従事し、生産の中心地がイングランドの西部、東部、北部へと移行する中で、産業革命の開始に至るプロセスを明らかにしている。

略歴[編集]

東京都生まれ。1964年東京大学文学部を卒業。1968年、同大学大学院人文科学研究科博士課程退学。

  • 東京大学文学部助手(1968年-1971年)
  • 東北大学経済学部助教授(1971年-1982年)
  • 東北大学経済学部教授(1982年-2004年)
  • 立正大学文学部教授(2004年-2011年)。博士(文学、東京大学、1992年)。

著書[編集]

  • 単著『イギリス・ギルド崩壊史の研究-都市史の底流-』(有斐閣、1987)
  • 単著『イギリス毛織物工業の展開-産業革命への途-』(日本経済評論社、2009)
  • 単著『イギリス近世の国家と都市ー王権・社団・アソシエーションー』(山川出版社、2016)
  • 共著『巨大都市ロンドンの勃興』(刀水書房、1999)
  • 共著『イギリス都市史研究-都市と地域-』(日本経済評論社、2004)
  • 共著『都市論の現在』(文化書房博文社、2006)

訳書[編集]

  • 松塚俊三)『イギリス都市の衝撃1700-1800年』(三嶺書房、1989 )