地理極

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地理極(ちりきょく、geographical pole)は、地球の自転軸(地軸)と、地球の球面(地表面)との2つの交点、つまり北極点南極点の総称である。

極運動[編集]

極運動により、地理極の位置は(メートル単位という、地球のスケールでは極く僅かだが)ずれ動いている(なお、極運動と似ている運動だが、自由章動は地球と地軸が一緒に動くものであり、ずれは起きない)。

その他の極[編集]

「磁極」は地磁気による北磁極南磁極の総称で、地理極という語はもっぱらこの磁極に対する対義語である(なお、日本語では「磁極」という語は、一般の磁石における極を指すこともある)。

地図学[編集]

地図学においては不動の点が必要であるため、上述の極運動による変動を排した固定された点を、北極点・南極点とする(詳細には、たとえば日本経緯度原点のような原点の座標を固定されたものとして、その値を元に逆算して求められる位置が、その極点である)。

なお、英語版Wikipediaのこの記事に "cartographic poles" というフレーズがあり、以前のこの記事では地図極と訳されていたが、どちらも(特に日本語は)ほとんど定着した語ではないようである。

文化[編集]

くまのプーさんの第9章に、クリストファー・ロビンが「人々は語らないが、自分は東極点と西極点があると期待している」と言う場面がある。これはその章全体が、pole が極点という表現にあたる日本語に訳してしまうと雰囲気が伝わりにくいのだが、地面に立てられている柱などを指す英語の pole という表現をうまく利用しているので、この表現だけを取り出してもやはりわかりにくい。「軸」(地軸)は直線なので、北極点や南極点では自然に地面から柱のように飛び出しているさまを想像できなくはない。一方東西は地続きの概念であり、人為的に定められた経度による端(赤道の経度180度の点)を考えてみても、それは2点ではなく1点であり、柱のようなものでもない。