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内部細胞塊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
胚盤胞の構造、en:Endometrium:子宮内膜en:Inner cell mass(Embryoblast):内部細胞塊en:Trophoblast:栄養芽細胞、Blastocyst cavity(en:Blastocoele):卵割腔

内部細胞塊(ないぶさいぼうかい、inner cell mass:ICM)とは、哺乳類の早期胚発生において、胚盤胞の内側に形成される細胞集団のことである。

組織の形成

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桑実胚のうち、内側の細胞が内部細胞塊となる。外側の細胞の大部分は栄養芽細胞英語版となり、栄養外胚葉を形成する。

内部細胞塊を取り囲んでいる栄養外胚葉の細胞は胎盤を形成する。内部細胞塊は胚盤葉上層と原始内胚葉 (primitive endoderm。ニワトリ胚における胚盤葉下層に相当)の2層に分離し、二層胚盤 (bilaminar germ disc) と呼ばれる構造を形成する。

胚盤葉上層からは胚体と羊膜が形成される。原始内胚葉は胚体外の層であり、胚体の細胞は作らず卵黄嚢を形成する[1]

ES細胞

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内部細胞塊の細胞を単離し、フィーダー細胞上で培養すると多能性を持ったES細胞が得られる。詳しくはES細胞を参照。

関連項目

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参考文献

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  1. ^ Scott F. Gilbert『ギルバート発生生物学』阿形清和、高橋淑子、メディカル・サイエンス・インターナショナル、2015年。ISBN 978-4-89592-805-2