公認不正検査士

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公認不正検査士(こうにんふせいけんさし)は、不正対策に重要な4つの分野(会計知識、法律知識、犯罪心理学、調査手法)について豊富な知識を有する人材のこと。CFE(Certified Fraud Examiner)ともいう。

アメリカに本拠地を置く「公認不正検査士協会(The Association of Certified Fraud Examiners 略称ACFE)の会員のみに与えられる資格。

起源[編集]

1980年代、アメリカの不正調査は、調査のノウハウを持たない会計士と、財務会計知識に疎い捜査官によって行われていた。

公認会計士出身でFBI捜査官として活躍していたジョセフ・T・ウェルズは、両者の強みを兼ね備えた人材こそが、不正対策のエキスパートとなり得るという考えのもとに、CFE資格を創設したとされる。 そして、我が国においても、証券取引等監視委員会や警察など、不正調査機関出身の不正検査士も存在している。

CFEの活躍した事件[編集]

  • ワールドコム不正会計事件
    CFE資格を持つシンシア・クーパーによって解明された。
  • コインゲート事件
    2005年初め、ジョージ・W・ブッシュ大統領の再選キャンペーンにおける資金不正使用で、スコット・クラーク、エミー・ニューマン・ヤヴォニックを含む6人のCFEが調査において活躍した。

CFEに対する需要[編集]

  • 2006年 2月
    GAO(米国政府会計検査院)が、CFEをフォレンジック監査・特別調査部門(Forensic Audits and Special Investigation Unit, :FSI)所属職員の必須資格に指定
  • 2006年 4月
    FBI(米国連邦捜査局)が、多角的特別捜査官採用サブ・プログラム(Diversified Special Agent Hiring Subprogram)のもとで、CFE資格を重要なスキルであると公式に認定
  • 2006年10月
    DoD(米国国防総省)が、同省規程においてCFEを国防総省会計専門職のための資格として認定
  • 2007年 5月
    RCMP(カナダ王室騎馬警察)が、CFEを警察内の不正捜査官のための公式資格として正式認定
  • 2010年 3月
    ハワイ州の課税部ならびにテネシー州税務特別捜査官がACFEの法執行機関パートナーシップ(Law Enforcement Partnership, LEP)に加盟すると同時に職員の採用、昇進の評価基準にCFE資格を認定

資格認定までの流れ[編集]

CFE(Certified Fraud Examiner:公認不正検査士)資格を取得するためには、4つの分野(会計知識、法律知識、犯罪心理学、調査手法)をマスターし試験を受けなければならない。

日本においては、一般社団法人日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN、東京都千代田区、理事長 濱田眞樹人)により、春と秋に2回試験が実施される。

ただし、試験を受験するには、受験要件がいくつかあり、その受験要件を満たしていないと受験はできない。

CFEは、試験の合格だけでは資格は得られず、認定条件を満たした人がACFEの審査委員会によりCFEとして認定される。

受験要件[編集]

  1. ACFEの会員であること。
  2. 資格要件に定められる点数が40点以上であること。

〔例〕

  • 大学卒業 4年×10点 40点
  • 不正対策関連業務に8年以上勤務 8年×5点 40点
  • 他複合的に40点以上あること

認定条件[編集]

  1. ACFEの会員であること。
  2. 試験4科目に合格していること。
  3. 不正対策関連業務に最低2年勤務経験があること。
  4. 資格要件に定められる点数が50点以上であること。
  5. 3人の推薦人(推薦状)が必要
  6. 卒業証明書、資格証明書、写真の提出

関連項目[編集]

外部リンク[編集]