八相縁起

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八相縁起(はっそうえんぎ)とは、信楽焼の置物に備わっているとされる8種類の縁起物

「他を抜く」に通じることから商売繁盛の象徴として、店の軒先などに信楽焼の狸の置物が設置されることが多いが、その典型である「酒買い小僧」型には以下の8つの縁起物が備わっているとされている。

  1. 「笠」…思いがけない災難から身を守る
  2. 「笑顔」…お客様にはいつも笑顔で応対する
  3. 「(大きな)目」…周囲をよく見渡して気配りと正しい判断を行う
  4. 「(大きな)お腹」…冷静さと大胆さの象徴
  5. 徳利」…人徳に通じる
  6. 通帳」…信用の象徴
  7. 「(太い)尻尾」…終わりよければ全てよし
  8. 金袋」…金運の象徴

「金袋」の存在から「酒買い小僧」型の置物はオスの狸ということになるが、「金袋」の存在しないメスの狸の置物など、必ずしも8つの縁起物全てが揃っていないバージョンの置物も存在している。

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