佛現寺 (伊東市)
佛現寺 | |
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所在地 | 静岡県伊東市物見が丘2-30 |
位置 | 北緯34度57分58.7秒 東経139度6分10.4秒 / 北緯34.966306度 東経139.102889度座標: 北緯34度57分58.7秒 東経139度6分10.4秒 / 北緯34.966306度 東経139.102889度 |
山号 | 海光山 |
宗旨 | 日蓮宗 |
寺格 | 本山(霊跡寺院) |
本尊 | 十界曼荼羅 |
創建年 | 1261年(弘長元年) |
開山 | 日蓮 |
開基 | 伊東祐光 |
公式サイト | 海光山佛現寺 |
法人番号 | 6080105004222 |
佛現寺(ぶつげんじ)は、静岡県伊東市物見が丘2-30にある日蓮宗の本山(霊跡寺院)。山号は海光山。
歴史[編集]
- 弘長元年-日蓮が鎌倉より伊豆流罪となり、足かけ3カ年当地にて過ごす。
- 日蓮は当地で『四恩抄』『教機時国抄』などを著した。
- 地頭伊東祐光の病を治したことから帰依。当地伊東家毘沙門堂に居住。祐光は海中出現の釈迦立像を献上。
- 江戸時代まで当地は惣堂と呼ばれ、近隣の日蓮宗八ケ寺により輪番で護持される。
- 明治になり輪番を離れ、海光山佛現寺として独立し、日蓮宗44ヶ本山に列する。
- 明治8年(1875年)の火災、大正12年(1923年)の関東大震災で荒廃するが、逐次復興して現在に至る。
- 昭和26年(1951年)、霊跡寺院に指定される。
現況、山門が江戸時代末期の建造。祖師堂、毘沙門堂等は昭和26年建立。
現住は10世板垣日祐貫首。境師玉澤法縁(清和会)。
旧末寺[編集]
日蓮宗は昭和16年(1941年)に本末を解体したため、現在では旧本山・旧末寺と呼びならわしている。
- 妙法山蓮教寺(福岡県那珂川市道善)
その他[編集]
- 天狗の詫び状
- 「天狗の詫び状」と言われる判読不能の巻物がある。万治元年(1658年)頃、天城山中の柏峠に天狗が出没し、往来の旅人を悩ませていた。豪力無双できこえた時の佛現寺住職・日安上人は、天狗を懲らしめるため単身柏峠に赴き、天狗の鼻を両手でつかんで捻りあげれば、天狗はたまらず一巻の巻物を置いて、以後その姿を現すことはなかったという。そこで、天狗の書いて残した詫び状であろうということになり、佛現寺の什宝として今日まで伝えられることとなった。
- 178行、2900余字の難解不読の詫び状は、現在まで一字たりとも解読されておらず、神代文字説や霊界文字説、密教教典説などが出されているが、解明はされていない。
- 天狗の髭
- 佛現寺ゆかりの人物が所蔵していたが、天狗の祟りを恐れて「天狗の詫び状」のある佛現寺に寄進されたもの。
- この髭には「オン・アビラ・ウンケン・ソワカ」との呪文が記された書き付けが併せて伝えられている。この呪文は「髭占い」の呪文で、天狗の髭を前にこれを3回唱え、髭の根本が動けば凶、先が動けば吉であるという。
- なお、一般公開はされていない。