互市

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互市(ごし)は、中国における陸上貿易、あるいはそれが行われた場所をいい、特に北方の遊牧民族との貿易を指す場合が多い。

中国と北方の諸民族との交易は、古来から様々な形で行われてきた。北方に産する馬や羊、毛皮と中国の絹織物や穀物などが取引された。だが、唐代までは互市は少なく、周辺民族の略奪、あるいは中国からの賜物という形が主流であった。だが、唐の勢力衰退と周辺民族の発展に伴い、交易環境が様変わりするようになった。

宋代に入ってこうした状況の変化に伴い、などの周辺の異民族国家と国境上の各所に互市場(権場)を設け、頻繁に交易を行うようになった。

互市が盛んに行われたのは宋代であったが、明代でも行われた。特にモンゴルとの間に互市(馬市)が開かれたが、モンゴル側の要求と明側の対応の食い違いがあって、土木の変庚戌の変など、様々な紛争を引き起こす原因となった。

なお、海上貿易の場合、互市舶あるいは市舶といった。