中村喜春
中村 喜春(なかむら きはる、1913年4月14日 - 2004年1月5日)は、随筆家・元新橋花街芸者。
生涯
1913年(大正2年)、山城町(現在の東京都中央区銀座7丁目)に生まれる。 1929年(昭和4年)、新橋の置屋の芸者となり、専門学校で英語を覚え「英語も話せる芸者」として名を果せる。1940年まで芸者を続け、外交官と結婚し、夫と共にインド カルカッタの総領事館へ赴任。太平洋戦争開戦に伴い収容所生活後、1942年(昭和17年)、竜田丸にて帰国、長男を出産するも離婚。
1956年(昭和31年)アメリカに渡り、晩年はニューヨークで過ごす。ニューヨークの自宅にて逝去。
なお、彼女の死後、日本で「偲ぶ会」が開かれた。
著書
- 江戸っ子芸者一代記(草思社、1983年9月10日)
- 江戸っ子芸者一代記・アメリカ編(朝日新聞、1993年)
- 江戸っ子芸者一代記・戦後編
- あたしはアメリカが好き
- ああ情けなや日本(草思社、1985年6月)
- ひたむきな女たち
- いきな女たち
- いきな言葉、野暮な言葉
- 男と女の品定め
- ころし文句、わかれ言葉
- しつけのない国 しつけのできない人びと(海竜社、1998年発売)
- 忘れかけてるいい言葉 新橋芸者喜春姐さんの言伝て(小学館、2000年6月)
- 喜春流味なことば(講談社、1997年9月)
CD
- 中村喜春と小唄メッセンジャーズ
写真展
・菊地艶寿写真展 「1995~1997 中村喜春 This is her life」