ヴェルサイユ勅令

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ヴェルサイユ勅令(ヴェルサイユちょくれい、フランス語: Édit de Versailles)は、1787年11月7日フランスルイ16世が発布した勅令。

内容[編集]

カトリック信徒でない者にも公民としての権利を与え、カトリックに改宗しなくても結婚できるようにした。

この勅令の成立には、ジャック・テュルゴーベンジャミン・フランクリンなど当時の自由主義著述家によるところが大きい[1]

歴史[編集]

1598年アンリ4世によるナントの勅令ユグノー信仰の自由を与えたが、1685年フォンテーヌブローの勅令で廃止され、プロテスタントは迫害された。

ルイ15世時代は迫害の手が緩められたが、フォンテーヌブローの勅令自体は有効のままであった。

ヴェルサイユ勅令ではカトリックはフランスの国教のままだが、ルター派カルヴァン派ユダヤ教への迫害は公式に終わった。

信仰の自由はこの勅令では保障されず、1789年人間と市民の権利の宣言まで待たなければならなかったが、それでもこの勅令は宗教での迫害を停止し、信仰の自由への第一歩となった。

出典[編集]

関連項目[編集]