ルーク・ワシントン・ビッケル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ルーク・ワシントン・ビッケル(Luke Washington Bickel、1866年9月21日 - 1917年5月11日)は、明治時代に来日したアメリカ合衆国宣教師である。別称として「ビッケル船長」。

経歴・人物[編集]

ドイツ系アメリカ人バプテスト教会の指導者であったフィリップ・ビッケルの子として、オハイオ州シンシナティに生まれる。1898年(明治31年)5月、当時神戸を中心に活躍していたバプテスト教会の宣教師であったR・A・タムソンの依頼により夫人や子供と共に来日した。

その後日本語を学んだり、有名となったきっかけの船長となった船舶「福音丸」の建造に携わった。なお、この船の建造には他にもアラン親子、ヨット設計者のG・L・ワトソン、職人のクック等が携わったといわれている。翌1899年(明治32年)9月13日に横浜で「福音丸」の献船式が開催された。同年12月2日船長に就任し、神戸港から出港した。その後瀬戸内海の島々や壱岐対馬西日本の津々浦々を訪問しキリスト教を伝え、多くの住民と親交を持った。これによって国民からは「ビッケル船長」と呼ばれ一躍名を馳せた。

1917年(大正6年)出港先の神戸で死去し、神戸市立外国人墓地に葬られた。

出典[編集]

外部リンク[編集]