ユメナマコ

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ユメナマコ
Enypniastes sp.jpg
ユメナマコ
分類
: 動物界 Animalia
: 棘皮動物門 Echinodermata
: ナマコ綱 Holothuroidea
: 板足目 Elasipodida
: クラゲナマコ科 Pelagothuriidae
: Enypniastes
: ユメナマコ E. eximia
学名
Enypniastes eximia
Théel, 1882
和名
ユメナマコ

ユメナマコ(夢海鼠、学名Enypniastes eximia)は深海性のナマコの一種である。全長は最大25cm程度。小型個体はピンク色だが、成長につれて濃いワインレッドに変化する。体は中の消化器官も透けて見えるほど透明である[1]

生態[編集]

深度400-5500m付近の深海砂泥地に生息する[2]

通常は海底の直上に、体後部を下にして浮遊している。は体の前方背面と後方側面にあるが、推進力を生み出すのは前方の鰭で、後方の鰭は姿勢制御に用いられる。海底に「着陸」するのは餌を摂る時のみで、背面の鰭を前に向けた姿勢をとって、大量の砂泥を消化管に詰め込む。食事は最大でも1分ほどしかかからず、すぐに海底を離れる[1]

外皮には無数の発光器が散在しており、これは強い機械的刺激によって発光することが示されている。また、外皮は非常に脆弱で、少しの刺激でも剥げ落ちる。つまり、外敵から攻撃を受けた際には、脱落した外皮が発光しながら漂うことになる。これは捕食者を惑わす効果があると考えられている。さらに、脱落した外皮は急速に再生する[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b Miller, John E.; Pawson, David L. (1990). “Swimming Sea Cucumbers (Echinodermata: Holothuroidea): A Survey, with Analysis of Swimming Behavior in Four Bathyal Species”. Smithsonian Contributions to the Marine Sciences. http://hdl.handle.net/10088/1130. 
  2. ^ Francisco Alonso Solís-Marín, Yuri Hooker and Alfredo Laguarda-Figueras (2012). “First record of the swimming sea cucumber Enypniastes eximia Théel, 1882 (Echinodermata: Holothuroidea) in Peruvian waters”. Rev. peru. biol. 19 (1): 95-96. http://revistasinvestigacion.unmsm.edu.pe/index.php/rpb/article/view/793. 
  3. ^ Bruce H. Robison (1992). “Bioluminescence in the benthopelagic holothurian Enypniastes eximia”. Journal of the Marine Biological Association of the United Kingdom 72 (2): 463-472. doi:10.1017/S0025315400037826.