モンタナマツ

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モンタナマツ
Pinus mugo.jpg
ペンシルベニア州ロングウッドガーデンの Pinus mugo
保全状況評価[1]
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
Status iucn2.3 LC.svg
分類
: 植物界 Plantae
: 裸子植物門 Pinophyta
: マツ綱 Pinopsida
: マツ目 Pinales
: マツ科 Pinaceae
: マツ属 Pinus
: モンタナマツ P. mugo
学名
Pinus mugo Turra
和名
モンタナマツ、ムゴマツ、スイスミヤママツ、スイスコウザンマツ[2]
英名
Mountain Pine

モンタナマツ学名Pinus mugo)は、ピレネー山脈アルプス山脈エルツ山地カルパティア山脈、北アペニン山脈バルカン半島の山の標高1,000mから2,200mの高地に生育するマツである。北限のドイツポーランドでは200m、南限のブルガリアやピレネー山脈では2,700mで見られることもある。ムゴマツスイスコウザンマツスイスミヤママツとも言う。

亜種[編集]

主に2つの亜種がある。

  • P. mugo subsp. mugo - アルプス山脈の南東部やバルカン半島等、分布範囲の東域や南域で見られる。約3-6mと背の低い低木で、複数の幹からなる対称形の円錐状に育つ。
  • P. mugo subsp. uncinata - ピレネー山脈北東部やポーランド等、分布範囲の西域や北域で見られる。約20mと背が高く、1本の幹からなる非対称形の円錐状に育つ。
フランスの標高2,200mの地域に生えるP. mugo subsp. uncinata

西アルプスや北カルパティアでは、2つの亜種は広範に交雑して交雑種 rotundata を作る。西部のものを Pinus uncinata という別種に、北部のものをP. mugo var. rostrata という変種と分類する植物学者もいる。

どちらの亜種も濃緑色の針のような3-7cmの対の葉を付ける。松かさは2.5-5.5cmの茶色で、subsp. mugo では薄い鱗片で対称形であり、艶がない。subsp. uncinata では、厚い鱗片が上方、薄い鱗片が下方に集まった非対称形で、光沢がある。

モンタナマツは、特に小さい subsp. mugo が園芸種として重要である。また防犯の目的でも家庭に植えられることがあり、特に北アメリカでは審美的な観点と合わせて、柵や壁の代わり用いられる。

外来種[編集]

モンタナマツは、外来種としてニュージーランドの高山地帯に広がっている。

食材としての利用[編集]

最近では、モンタナマツの食材としての利用が増えてきている。春に野生のつぼみや若い松かさを収穫し、夏から秋にかけて天日で乾燥する。次にシロップに漬け、茹でて砂糖漬けにし、パインシロップを作る [3][4]

画像[編集]

ルーマニアのPinus mugo subsp. mugo 
Minnesota Landscape ArboretumのPinus mugo 'Valley Cushion' 
若い松かさ 

出典・脚注[編集]

  1. ^ Conifer Specialist Group 1998. Pinus mugo. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. ^ Wild Mugolio Pine Syrup (HTML)”. Zingerman's Mail Order. Zingerman's Mail Order LLC (2010年). 2010年7月15日閲覧。
  4. ^ Wild Mugolio Pine Syrup (HTML)”. Cube Marketplace. Divine Pasta Company (2008年). 2010年7月15日閲覧。

外部リンク[編集]