ミスター・ルーズベルト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミスター・ルーズベルト
Mr. Roosevelt
監督 ノエル・ウェルズ英語版
脚本 ノエル・ウェルズ
製作
  • Michael B. Clark
  • Chris Ohlson
  • Alex Turtletaub
出演者
音楽 Ryan Miller
撮影 Dagmar Weaver-Madsen
編集 Terel Gibson
製作会社
  • Beachside
  • Sleepy Sheep
  • Revelator
配給 アメリカ合衆国の旗Paladin
日本の旗Netflix
公開
  • 2017年3月12日 (2017-03-12) (SXSW)
  • 2017年10月27日 (2017-10-27) (United States)
上映時間 90分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
テンプレートを表示

ミスター・ルーズベルト』(原題:Mr. Roosevelt)は、2017年に公開されたアメリカ合衆国コメディ映画である。

コメディエンヌのノエル・ウェルズ英語版が監督・脚本・主演を務め、彼女の映画監督デビュー作となった。共演は、ニック・スーン英語版ブリット・ロウワー英語版ダニエラ・ピネダアンドレ・ハイランド英語版、Doug Benson、Armen Weitzman、Sergio Cilli。

アメリカでは2017年3月12日、 サウス・バイ・サウスウエストでワールドプレミア上映され、その後、2017年10月27日にPaladin配給のもと全米で公開された。日本ではNetflixで配信された。

あらすじ[編集]

テキサスからロサンゼルスに移住し、サブカル系の「痛い女」キャラでYouTubeを中心に活動し、コメディエンヌを目指すエミリー・マーティン。だが、コメディエンヌとしての活動も、映像編集のアルバイトもうまくいかない。

彼女に、オースティンに住む元彼でバンドマンのエリックから連絡があり、二人で飼っていた愛猫の"ミスター・ルーズベルト"が重体だと知らされる。別れを告げるために急いで故郷に戻ったエミリーだが、"ミスター・ルーズベルト"はすでに亡くなっていた。「猫の葬儀がおわるまでは」とエリックの家に泊まるエミリーだが、エリックは新しく同居している彼女のセレスタの影響で、「バンド活動をやめて不動産業の資格をとる」と言い出すなど、別人のように変わっていた。

元彼とその新しい彼女の家に滞在しながら、エミリーは自分の過去を受け入れようとする。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 監督・脚本:ノエル・ウェルズ
  • 製作:マイケル・B・クラーク、クリス・オールソン、アレックス・タートルタブ

製作[編集]

2016年3月、ノエル・ウェルズが脚本・監督・主演を務めることが発表された[1]ロサンゼルスで奮闘するコメディアンで、テキサス州オースティンに帰郷する役を演じている[2]。本作の製作はオースティンで行われ、16ミリフィルムで撮影された[3][4]。ライアン・ミラーが本作のスコアを作曲した[5]。彼女が滞在した家は、オースティン中心部の5010 Duval Streetに実在する。

公開[編集]

本作は、2017年3月12日に開催されたサウス・バイ・サウスウエストでワールドプレミアが行われ[6][7]、来場した観客からスタンディングオベーションを受けた[8][9]。その後すぐに、PaladinとNetflixが本作の米国配給権を獲得し[10]、2017年10月27日に公開された[11]。2017年12月26日には、Netflixで本作が公開された。

批評[編集]

レビュー収集サイトのRotten Tomatoesでは、33件のレビューから100%の評価を得ており、批評家のコンセンサスは「[『ミスター・ルーズベルト』は、一人の女性と猫との関係という縮図を通して、全世代の実存的な探求を提供している。」と要約されている[12]Metacriticでは、13件の批評家のレビューから100点満点中73点の平均点を得ており、「おおむね好意的なレビュー」と示されている[13]

出典[編集]

  1. ^ Lead Roles in Noël Wells’ Film "Burying Mr. Roosevelt"”. Claim Fame (2016年3月22日). 2017年3月18日閲覧。
  2. ^ Derschowitz, Jessica (2017年3月17日). “SXSW Breakout Noël Wells on Her Directorial Debut, 'Mr. Roosevelt'” (英語). Entertainment Weekly. https://ew.com/movies/2017/03/17/sxsw-noel-wells-mr-roosevelt/ 2017年4月6日閲覧。 
  3. ^ Duttweiler, Darcie (2017年10月26日). “NOËL WELLS ON "MR. ROOSEVELT"”. AustinMonthly.com. 2017年10月27日閲覧。
  4. ^ Cordy, Sean (2017年3月15日). “SXSW: The Cast of ‘Mr. Roosevelt’ Won’t Accept Mediocrity in Comedy”. Cut Print Film. 2017年10月27日閲覧。
  5. ^ Noël Wells 'Mr. Roosevelt' to Feature Music by Ryan Miller”. FilmMusicReporter (2017年2月21日). 2017年3月18日閲覧。
  6. ^ D'Alessandro, Anthony (2017年3月8日). “SXSW 2017 Lineup: ‘Baby Driver’, ‘Free Fire’, ‘Muppet Guys Talking’ & Docus That Matter In Trump Era”. Deadline Hollywood. 2017年3月8日閲覧。
  7. ^ Mr. Roosevelt”. South by Southwest. 2017年3月18日閲覧。
  8. ^ Robinson, Joanna (2017年3月13日). “With Mr. Roosevelt, Noël Wells Moves Away from "Comedy Dinosaurs" Like S.N.L.” (英語). Vanity Fair. https://www.vanityfair.com/hollywood/2017/03/noel-wells-saturday-night-live-mr-roosevelt-sxsw 2017年4月6日閲覧。 
  9. ^ Hipes, Patrick (2017年3月10日). “‘Mr. Roosevelt’: First Look At ‘SNL’ Alum Noël Wells’ Directing Debut”. Deadline Hollywood. 2017年10月27日閲覧。
  10. ^ McNary, Dave (2017年8月24日). “Noel Wells’ Comedy ‘Mr. Roosevelt’ Gets Theatrical Release (EXCLUSIVE)”. Variety. 2017年8月24日閲覧。
  11. ^ Crust, Kevin (2017年9月1日). “A guide to every movie being released this fall”. Los Angeles Times. 2017年9月3日閲覧。
  12. ^ Mr. Roosevelt (2017)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年8月8日閲覧。
  13. ^ Mr. Roosevelt”. Metacritic. 2021年8月8日閲覧。

外部リンク[編集]