マルトオリゴシルトレハロースシンターゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マルトオリゴシルトレハロースシンターゼ
識別子
EC番号 5.4.99.15
データベース
IntEnz IntEnz view
BRENDA BRENDA entry
ExPASy NiceZyme view
KEGG KEGG entry
MetaCyc metabolic pathway
PRIAM profile
PDB構造 RCSB PDB PDBj PDBe PDBsum
検索
PMC articles
PubMed articles
NCBI proteins
テンプレートを表示

マルトオリゴシルトレハロースシンターゼ(Maltooligosyl trehalose synthase、マルトオリゴシルトレハロース合成酵素、MTSase)は、トレハロース生合成経路の第一段階で働く酵素で、マルトオリゴ糖(重合度3以上のα-1,4グルカン)の還元末端のα-1,4結合を主として分子内転移によりα,α-1,1結合に変化させる反応を触媒する酵素である[1]。系統名は、(1→4)-α-D-glucan 1-α-D-glucosylmutase[2]EC 5.4.99.15。GH13ファミリー。

概要[編集]

重合度3以上のα-1,4グルカンに作用し、還元性末端のα-1,4グルコシド結合を分子内転移によりα,α-1,1結合に変換し、同じ重合度のグリコシルトレハロースを生成する。この反応は可逆的で、分子間転異反応はない。このグリコシルトレハロースにマルトオリゴシルトレハローストレハロヒドラーゼを作用させることで、効率良くトレハロースを生成することができる。Arthrobacter属、Brevibacterium属、Rizobium属、Sulfolobus属などの菌体内で、マルトオリゴシルトレハローストレハロヒドラーゼとともにみいだされている[3]

出典[編集]

  1. ^ 小林正則, 久保田倫夫, 松浦良樹, トレハロース合成酵素の精密化結晶構造と触媒機構」『Journal of Applied Glycoscience』 2003年 50巻 1号 p.1-8, 日本応用糖質科学会, doi:10.5458/jag.50.1
  2. ^ (1-4)-α-D-グルカン-1-α-D-グルコシルムターゼ参照
  3. ^ 『澱粉の科学と技術』 ISBN 978-4990528706

関連項目[編集]

外部リンク[編集]