マジカル・ガール

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マジカル・ガール
Magical Girl
監督 カルロス・ベルムトスペイン語版
脚本 カルロス・ベルムトスペイン語版
出演者 ルイス・ベルメホ
バルバラ・レニー
ホセ・サクリスタンスペイン語版
撮影 サンティアゴ・ラカイ
編集 エンマ・トゥセイ
製作会社 アキ・イ・アリ・フィルムズ
Canal+ スペイン
配給 スペインの旗 Avalon
日本の旗 ビターズ・エンド
公開 スペインの旗 2014年10月17日
日本の旗 2016年3月12日[1]
上映時間 127分
製作国 スペインの旗 スペイン
言語 スペイン語
製作費 500,000[2]
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マジカル・ガール』は、2014年スペインサスペンス映画(ネオ・ノワール)。脚本・監督はカルロス・ベルムトスペイン語版。日本のテレビアニメ「魔法少女ユキコ」(架空の魔法少女物アニメ)にあこがれる少女をめぐる物語である[3]

2014年のトロント国際映画祭サン・セバスティアン国際映画祭で上映された。サン・セバスティアン国際映画祭では作品賞(コンチャ・デ・オロ)と監督賞を受賞した[4][5]。第2回フェロス賞ではドラマ部門作品賞とスリラー部門作品賞(ともに作品部門の最優秀賞)、監督賞や脚本賞を含む8部門にノミネートされ、脚本賞を含む4部門で受賞した。第29回ゴヤ賞では作品賞・監督賞・脚本賞を含む7部門にノミネートされ、バルバラ・レニーが主演女優賞を受賞した。

日本での予告編には長山洋子のデビュー曲『春はSA・RA・SA・RA』(フィンランドの歌手Einiによる『Kiitavan hetken hurma』のカバー曲)が使用された[1]。「魔法少女シリーズの主題歌として印象に残る歌[6]」として劇中でも使用されている。

物語[編集]

アニメ『魔法少女ユキコ』に憧れる少女アリシアは、白血病で余命幾許もない体である。そんな彼女の最後の望みを叶えてやりたい父ルイスは、娘のノートを盗み見て「ユキコのコスチュームを着て踊ってみたい」との願いを知る。だが、コスチュームは高額な特注品であり、失業中の自分には買ってやれない、と見たルイスは宝飾店での強盗行為に走ろうとする。それを止めたのが、頭上より降りかかる吐瀉物だった。

それは、階上に住む既婚女性バルバラが吐き捨てたものだった。彼女は夫である精神科の医師アルフレードに保護されていたが、孤独に打ちひしがれ、睡眠薬を酒とともに服用し気持ちを悪くしてしまったのだ。バルバラはルイスに詫びて洗濯を申し出るが、やがて寂しさに耐えきれず彼に一夜の情を乞う。ルイスは彼女を抱くが、翌朝、携帯電話で「不倫の秘密を夫に明かされたくなければ金を出せ」と脅す。脅迫に屈し、バルバラはやむを得ず旧友アダを訪ねて、一夜だけの「仕事」をさせてもらい対価を得た。

ルイスはバルバラの作った金で「ユキコ」のコスチュームを買い娘に与えるが、魔法のステッキがついていないと知った彼女は不服顔だった。かくして一夜の約束は反故にされ、ルイスは娘のためにさらなる脅迫をバルバラにつきつけ、金を求める。バルバラはもはやアダを頼れず、闇稼業の男をあてにして謎を秘めた「トカゲ部屋」の扉をくぐる。

一方、刑務所から出てきた元教師の男ダミアンは、かつて惹かれていたバルバラが傷つけられた体で倒れているのを発見する。バルバラは仕事のことをダミアンに告白し、脅迫のすえに傷つけられたことを匂わせる。全ての元凶はルイスであると確信したダミアンは、酒場で彼を追いつめ、「バルバラを犯した罪を明かされたくないなら、ここで俺を殺して服役しろ」と脅す。それに言い訳めいた返事を返したルイスに激昂したダミアンは、銃をとり発砲するのだった。

キャスト[編集]

受賞[編集]

第62回サン・セバスティアン国際映画祭[7]
部門 対象 結果
作品賞 受賞
監督賞 カルロス・ベルムトスペイン語版 受賞
第2回フェロス賞[8]
部門 対象 結果
ドラマ部門作品賞 ノミネート
監督賞 カルロス・ベルムトスペイン語版 ノミネート
脚本賞 カルロス・ベルムトスペイン語版 受賞
主演男優賞 ルイス・ベルメホ ノミネート
主演女優賞 バルバラ・レニー 受賞
助演男優賞 ホセ・サクリスタンスペイン語版 受賞
スリラー部門作品賞 ノミネート
ポスター賞 受賞
第29回ゴヤ賞(2015年2月)[9]
部門 対象 結果
作品賞 ノミネート
監督賞 カルロス・ベルムトスペイン語版 ノミネート
脚本賞 カルロス・ベルムトスペイン語版 ノミネート
主演男優賞 ルイス・ベルメホ ノミネート
主演女優賞 バルバラ・レニー 受賞
助演男優賞 ホセ・サクリスタンスペイン語版 ノミネート
新人男優賞 イスラエル・エレハルデ ノミネート

脚注[編集]

  1. ^ a b 魔法少女を夢見る少女を描いた洋画「マジカル・ガール」予告編でなぜか長山洋子さんの「春はSA・RA・SA・RA」が流れる”. ねとらぼ. ITmedia (2015年12月17日). 2015年12月18日閲覧。
  2. ^ Redacción AV451 (2014年7月25日). “‘Magical Girl’, de Carlos Vermut, también se podrá ver en el Festival de Toronto” (スペイン語). Audiovisual451. http://www.audiovisual451.com/magical-girl-de-carlos-vermut-tambien-se-podra-ver-en-el-festival-de-toronto/ 2017年4月10日閲覧。 
  3. ^ MAGICAL GIRL(スペイン映画「マジカル・ガール」) 日本スペイン交流400周年実行委員会
  4. ^ Magical Girl”. TIFF. 2015年7月22日閲覧。
  5. ^ San Sebastian: 'Magical Girl' Wins Golden Shell”. Hollywood Reporter (2014年9月27日). 2015年7月22日閲覧。
  6. ^ 『マジカル・ガール』パンフレット「カルロス・ベルムトインタビュー」
  7. ^ Palmarés de la 62 edición del Festival de San Sebastián” (Spanish). サン・セバスティアン国際映画祭 (2014年9月27日). 2015年7月22日閲覧。
  8. ^ Lista de nominados a los Premios Feroz 2015” (Spanish). フェロス賞 (2014年12月17日). 2014年12月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月22日閲覧。
  9. ^ Candidaturas - Magical Girl” (Spanish). 2015年7月22日閲覧。

外部リンク[編集]