ボイラー・メーカー

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ウイスキーとビール

ボイラー・メーカー (Boiler Maker) は、ビールベースのカクテル[1]

由来[編集]

諸説ある。

  1. アメリカの発電用ボイラー建設に従事していた作業員が、一発で酔っ払うために、飲みかけの缶ビールの缶の中にバーボンを入れて飲んだ[1]
  2. 飲むとボイラーが燃える様に体が熱くなる。

材料[編集]

作り方[編集]

グラスにビールを注ぎ、その中にショット・グラスに注いでおいたウイスキーを落として沈める[1]。タンブラーグラスにウィスキーを注ぎ、そこによく冷えたビールを注ぐ作り方もある。

また、ストレートのウイスキーのチェイサーとしてビールを飲むだけでもボイラー・メーカーと呼ばれる[1]

備考[編集]

  • ウィスキーをテキーラに変えるとサブマリノというカクテルになる。
  • 1975年公開の映画『ブラニガン』では、ジョン・ウェイン演じる主人公ブラニガン警部補がボイラー・メイカーを注文し、「ポーランド人の飲み方」だと解説する[2]
  • 1992年公開の映画『リバー・ランズ・スルー・イット』ではクレイグ・シェイファー演じるノーマンがボイラー・メイカーを注文し、「ハートに乾杯」と一気飲みする。真面目で普段は感情を表さないノーマンだったが、求婚にokをもらって有頂天になっていたのだった[2]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 端田晶「第一講義 これが秘伝の三度注ぎ」『もっと美味しくビールが飲みたい! - 酒と酒場の耳学問』(第1刷)講談社〈講談社文庫〉、2008年7月15日、48,49頁。ISBN 978-4062761130 
  2. ^ a b 武部好伸「リバー・ランズ・スルー・イット 喜びいっぱいのボイラー・メーカー」『ウイスキー アンドシネマ 琥珀色の名脇役たち』淡交社、2014年。ISBN 978-4473042057