ペテン・イツァ湖

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ペテン・イツァ湖
北東岸からの湖の眺め
ペテン・イツァ湖の位置(グアテマラ内)
ペテン・イツァ湖
ペテン・イツァ湖
座標 北緯16度59分0秒 西経89度48分0秒 / 北緯16.98333度 西経89.80000度 / 16.98333; -89.80000座標: 北緯16度59分0秒 西経89度48分0秒 / 北緯16.98333度 西経89.80000度 / 16.98333; -89.80000
グアテマラ
面積 99 km²[1]
最大水深 160 m
水面標高 110 m
脚注 [1]
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宇宙から見たペテン・イツァ湖

ペテン・イツァ湖スペイン語: Lago Petén Itzá スペイン語発音: [ˈlaɣo peˈten iˈtsa])はグアテマラペテン県北部の北緯16度59分0秒 西経89度48分0秒 / 北緯16.98333度 西経89.80000度 / 16.98333; -89.80000に位置する。面積は 99 km² で、東西 32 km、南北 5 km ほどの範囲に広がっている。最大深度は 160 m である。湖の周辺には木材・チューインガム・石油などの自然資源が多く、農業や放牧活動も行われているため、湖には流入物が多い。

考古遺産が豊富であるため、年に15万人ほどの観光客がこの地域を通過する。ペテン県の県都であるフローレスはペテン・イツァ湖の南岸近くの島の上に位置している。

ペテン・イツァ湖にはいくつかの川が流れこんでいるが、湖から流れ出す川は存在しない[2]。流入した水は大部分が蒸発によって失われるが、塩湖にはなっていない。

主要な遺跡[編集]

湖の周辺には27ほどのマヤ遺跡がある。タヤサルは、かつてのイツァ・マヤ族の都であり、1697年にメソアメリカで最後に征服された都市として知られる。

動物[編集]

ペテン・イツァ湖には100以上の在来種の動物が棲息する。アメリカン・シクリッドの一種であるペテニア・スプレンディダ(Petenia splendida)、ワニモレレットワニアメリカワニ)、ジャガーピューマオジロジカ(Odocoileus virginianus)、マザマジカ(Mazama americana)、および鳥類のオウムオオハシコンゴウインコなどのいくつかの種がいる。北岸にはチョウの自然保護区であるセロ・カウィ生物保護空間(ビオトープ)があり、6.5 km² ほどの保護区はクモザル(Ateles geoffroyi)、ホエザル(Alouatta palliata, Alouatta pigra)などのさまざまな熱帯雨林の種の住みかとなっている。

脚注[編集]

  1. ^ a b INSIVUMEH. “Indice de lagos”. 2008年1月1日閲覧。
  2. ^ Charles A. Wood; Florence E. Sergile, ed (2001). Biogeography of the West Indies: Patterns and Perspectives (second ed.). CRC Press. p. 37. ISBN 0849320011 

外部リンク[編集]