プラハ市電

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プラハ市電
プラハ城を背景に走る市電
プラハ城を背景に走る市電
基本情報
チェコの旗 チェコ
所在地 プラハ
種類 路面電車
開業 1875年 (馬車鉄道)
1891年 (電化)
運営者 プラハ交通会社
詳細情報
総延長距離 140.9 km
路線数 34系統
停留所数 629
軌間 1,435 mm
路線図
路線図
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プラハ市電(プラハしでん)とは、チェコ国内で最大規模の路面電車網である。140km以上の路線延長、900両以上の車両を持ち、運行系統数は34にのぼる。運営はプラハ市が出資するDopravní podnik hlavního města Prahy(Transport Company of Prague:プラハ交通)によって行われている。初めて馬車鉄道がプラハに開業したのは1875年であり、電気運転の開始は1891年であった。

運行の概要[編集]

2008年9月現在、プラハ市電は以下の通り運行されている。

  • 朝から夜まで運行される系統:25系統(系統番号1~22・24~26)
  • 深夜系統:9系統(系統番号51~59)
  • 旧型車の保存運行:1系統(系統番号91。4~10月に運行)

朝から夜まで運行される系統では、朝4:30頃から深夜1:00頃まで運行される。ほとんどの系統は毎日早朝から深夜まで走るが、一部にラッシュ時のみ・平日のみなど限定された運行形態のものがある。

深夜系統[編集]

深夜系統は、深夜から朝5~6時頃まで運行され、日中とは異なる運行系統となる。すべての系統が市内中心部のLazarskáを通り、各系統相互に5分以内で乗り換えが可能となっている。各系統とも30分間隔で運行されている。

歴史[編集]

馬車鉄道時代[編集]

馬車鉄道の復元運行

プラハで馬車鉄道の運行が開始されたのは1875年9月23日のことで、経路はKarlín - Národní Divadlo(国民劇場)間であった。創業者で社長を務めたのは、ベルギーからやってきたEduard Otletであった。1876年にはNárodní Divadloから西へ路線が延長され、Újezdを経由してSmíchovské nádraží(スミコフ駅)へ達した。1882年には、路線はVinohradyとžižkovへ伸びている。1883年の路線延長は19.43kmになっていた。

電気運転の開始[編集]

Karlín - Vysoc間の開業式(1896年)

1891年、プラハ初の電化された路面電車路線がLetnáに開業した。この路線は、レトナー公園にあるケーブルカーの山上駅からOvenecká通りを通ってJubilee Exhibitionまでのものである。さらに数年後には、Governor's Villaまで延伸された。1896年5月にはFrantišek Křižíkにより、プラハで2番目で、より重要な位置づけとされる路線がFlorenc - Libeň・Vysočany間に開業した。これによって、郊外の工業地域と都心の住宅地域が結ばれることになった。

プラハ市電の路線が急速に伸長するなかで、1897年には別の路線も開業した。プラハの郊外を走るルートで、Smíchov - Košíře間を結び、Hlaváčkova電気鉄道と呼ばれた。さらにその後、Královské Vinohradyへも新路線が開通している。Královské Vinohradyへの開通によって、Košíře - Královské Vinohrady間の直通運転も開始された。最終的には、公営企業であるプラハ交通の成立へと進んでいく。

1898年、プラハ交通は馬車鉄道の運行会社を買収する。これにより、新線建設とともに既存路線の電化も始まった。

20世紀初頭[編集]

91系統で保存運転されている旧型車両

1900年代初頭、市内の交通は経営が一元化される。Eduard Otletの経営していた馬車鉄道も一元化され、馬車鉄道の電化が進んだ。一元化が進むにつれて、私営で残っていた路線も順次統合されていき、最後まで残ったFrantišek Křižíkの経営する路線も1907年までに移管された。1905年には全線電化も完成しており、最後まで馬車鉄道として残ったカレル橋を通るルートでも電化が完成している。カレル橋の路線は1908年まで運行された。

第一次世界大戦[編集]

戦線の拡大に伴い、市電でも戦争の後方支援に対応した輸送が行われた。

チェコスロバキア共和国独立後[編集]

再び路線延長が行われるようになり、おもにDejvice、Nusle、žižkovといった新たに拡大した市街地へ路線が伸ばされていった。1927年には総延長が100kmを突破した。この時期、片運転台車の導入が始まるとともに、路線の終点では方向転換用のループ線を設ける改修を行っている。

車両[編集]

2008年5月現在、以下の車両が在籍している。

画像 車種 バリエーション 車番 所属する車庫
Tatra T3SUCS na Husinecké (4).jpg タトラT3 タトラT3, タトラT3SUCS, タトラT3M, タトラT3M.2-DVC, タトラT3R.P, タトラT3R.PV, タトラT3R.PLF *T3 67xx-69xx *T3SU 7001-7020 *T3SUCS 7021-7292 *T3M 8005-8106 *T3RP 8211-8245, 8300-8554 , *T3R.PV 8151-8181 T3R.PLF 8251-8258 Hloubětín, Pankrác, Strašnice, Kobylisy, Vokovice, žižkov
Praha, Nové Město, Senovážné náměstí, Tatra KT8D5.jpg タトラKT8D5 タトラKT8D5, タトラKT8D5R.N2P(KT8D5の更新車) 未更新車 9001-9048 (9006を除く), 更新車 9051-9098(更新車は元番号に50を加えている) Hloubětín
Tatra T6A5 na Husinecké.jpg タトラT6A5 タトラT6A5, タトラT6A5.3 (1両のみ) 8600-8750 Motol, Strašnice, žižkov
Škoda 14T in Prague 2008 08 06.JPG シュコダ14T シュコダ14T 9111-9170 Motol, Hloubětín
Škoda 15T, Zborovská, příjezd.jpg シュコダ15T「ForCity」 シュコダ15T 9200-9500 試験中。配属はPankrác、Kobylisyの予定。


外部リンク[編集]

公式サイト(チェコ語・英語)