プカキ湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プカキ湖(下中央)とその近隣の湖は、ウェスト・コーストからサザン・アルプス山脈によって隔てられている。
プカキ湖
Lake Pukaki
プカキ湖 2005年9月
所在地 南島カンタベリー地方
マッケンジー地区
(Mackenzie District)
位置 南緯44度07分 東経170度10分 / 南緯44.117度 東経170.167度 / -44.117; 170.167座標: 南緯44度07分 東経170度10分 / 南緯44.117度 東経170.167度 / -44.117; 170.167
流入河川 タスマン川 (Tasman River)
流出河川 プカキ川 (Pukaki River)
集水域面積 1,413 km² [1]
流域国 ニュージーランドの旗 ニュージーランド
面積 80 km2
最大水深 70 m [1]
平均水深 47 m [1]
貯水量 4.66 km³ [1]
水面の標高 518.2 - 532 m [2]
Five Pound Note Island
(現在は水没)
沿岸自治体 マウント・クック村
(Mount Cook Village)
脚注 [1][2]
プロジェクト 地形
テンプレートを表示

プカキ湖(プカキこ、英語: Lake Pukaki)は、ニュージーランド南島にある湖である。面積は80平方キロメートル、標高518.2 - 532メートルに位置する[2]

マッケンジー盆地の北端に沿って南北に伸びている。この湖と平行して位置する3つの高山湖(テカポ湖オハウ湖)の中で2番目に大きな湖である。3つの湖はどれも氷河湖で、後退する氷河がそれぞれの谷をターミナルモレーンでせき止めることによって造られた(モレーン・ダム湖)。氷河から供給される川の水は、これらの湖に氷河粉(氷河からの極度に細かく砕かれた岩粉)によって作り出される独特な青色をもたらしている。

プカキ湖の位置

この湖は、アオラキ/マウント・クックに源を発するタスマン氷河フッカー氷河を経て、タスマン川、フッカー川によって北端から水が供給されている。70キロメートル北の美しい山の景色を、南岸から望むことができる。

この湖の流出口は、南端にあって、プカキ川へと続いている。この湖は、ワイタキ水力発電計画の上流部にあたり、そのため流出口の近くには、いくつかのダムや運河があり、運河はこの湖をテカポ湖やルアタニファ湖とつないでいる。この湖は、貯水能力を増加させるため2回水位が上げられ、かつてニュージーランドの5ポンド札に描かれたファイブ・ポンド・ノート島が水没した。現在この湖は、13.8メートルの操作範囲で水面を人工的に上下させることができ、その結果、1,600GWhのエネルギー貯蔵能力を持っている。テカポ湖の770GWhと合わせて、ニュージーランドの水力電気の貯蔵能力の半分を超える。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e Irwin, J. (1978年9月). “Bottom sediments of Lake Tekapo compared with adjacent Lakes Pukaki and Ohau, South Island, New Zealand” (PDF). N.Z. Journal of Marine and Freshwater Research 12 (3): pp. 245–250. http://www.rsnz.org/publish/nzjmfr/1978/34.pdf 2007年11月9日閲覧。 [リンク切れ]
  2. ^ a b c Pukaki Lake Levels”. Meridian Energy Limited. 2012年1月3日閲覧。

関連項目[編集]