フリクションドライブ

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フリクションドライブ方式を採用するオートサンダルFSの変速機。写真中央部に見える、直角に接触している2枚の円盤が回転する。手前の円盤は左右に位置を変更することができ、それによって変速する。

フリクションドライブ英語:friction drive)とは、駆動装置の接触による摩擦力を利用して動力を伝達する方式のことである。

具体的には、例えば、回転する円盤同士を接触させてその摩擦により動力を伝達するもので、ギアチェーン[要曖昧さ回避]などに比べて構造が単純で、かつ滑らかで無段階な動力の伝達が可能である特徴を有するが、伝達時にすべりが発生するため、原理的に大きな力の伝達には効率が悪く、不向きである。しかし、歯車伝達特有のコギングがなく、安定しているため、望遠鏡等の精密機械には使用される。

伝達容量が少ないため、現在は自動車などの輸送機での動力伝達としての目的での使用はまれであるが、日産自動車が開発したエクストロイドCVTのようなトロイダルCVTは摩擦を利用して動力を伝達しているため、フリクションドライブの範疇に含まれると言える。

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文献[編集]

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