フェルナンド・ロッチ

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フェルナンド・ロッチ・アルフォンソFernando Roig Alfonso1947年7月25日 - )は、スペインバレンシア出身の実業家。世界的タイルメーカーのパメサ・セラミカの会長である。プロバスケットボールリーグリーガACBの強豪パメサ・バレンシアの会長。プロサッカーリーグリーガ・エスパニョーラプリメーラ・ディビシオンビジャレアルCFの会長。ニックネームはプレシ

1994年から1997年までバレンシアCFの会長を務めたフランシスコ・ロッチはフェルナンドの実兄である。以前はフェルナンドもバレンシアCFの大株主であった。妻は画家のエレナで、2人の子どもがいる。

ビジャレアルCFに関する年表[編集]

バレンシアCFのファンであったが、パメサ・セラミカの工場がヴィラ=レアルにあったことや、知人に請われたことなどから、1997年にビジャレアルCFの経営権を取得した[1]。ビジャレアルはそれまでに一度もプリメーラ・ディビシオン(1部)に在籍した経験がなかったが、就任会見で「3年以内にプリメーラ・ディビシオンに昇格し、いずれはUEFAチャンピオンズリーグに出場する」と公約した。下部組織の充実や練習環境の整備、移動用の専用機の購入などに着手し、1年で1部昇格という一つ目の目標をクリアした。2005-06シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグに出場し、二つ目の目標をクリアしている。マヌエル・ペジェグリーニ監督による長期的なチーム作りを援助し(2004年-2009年)、ジュゼッペ・ロッシサンティ・カソルラの獲得など選手補強の面でも優れた手腕を発揮した[2]

脚注[編集]

  1. ^ 木村浩嗣「『ビジャレアルは私に借りがある』は正しいか? 人口5万人のおらが村のクラブ、大躍進の立役者」footballista、ソルメディア、2011年10月26日、17頁
  2. ^ ビジャレアル 快進撃の秘密とは?(3/3) 躍進を陰で支える敏腕経営者ロイグ OCNスポーツ