ピアノソナタ第35番 (ハイドン)

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ピアノソナタ第35番 ハ長調 作品30-1 Hob. XVI:35 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲したピアノソナタ。ランドン版では第48番となっている。

概要[編集]

ソナタアルバムの第1巻やソナチネアルバムの第1巻にも収録されており、ハイドンのピアノソナタの中でもよく知られている作品の1つである。

作曲された時期に関しては不明な点が多いが、1780年に第35(48)番から第39(52)番までと第20(33)番の6曲が「ソナタ集 第1巻」作品30として出版されているため、それ以前の作であることがわかっている。

曲の構成[編集]

  • 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ
    ハ長調、2分の2拍子、ソナタ形式
    ハイドンらしい明るさが現れている。展開部(発展部)に、下属調の主題を持っている。再現部の中に、短調になる部分を取り入れている。
  • 第2楽章 アダージョ
    ヘ長調、4分の4拍子、バロック・ソナタ形式。
    第1主題の再現を欠く。とてもゆったりとした曲である。
  • 第3楽章 アレグロ
    ハ長調、4分の3拍子、ロンド形式
    中間部で同主調であるハ短調になる。

外部リンク[編集]