ヒナノシャクジョウ科

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ヒナノシャクジョウ科 Burmanniaceae
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Liliopsida
亜綱 : ユリ亜綱 Liliidae
: ラン目 Orchidales
: ヒナノシャクジョウ科
Burmanniaceae

本文参照

ヒナノシャクジョウ科は、主として腐生植物からなる小さな植物の群である。

特徴[編集]

ヒナノシャクジョウ科 (Burmanniaceae) は、単子葉植物に属する小型の植物からなる群である。ほとんどは緑のを持たぬ腐生植物であり、森林の地表にわずかに姿を見せるものである。花弁は下部が癒合し、先端は三か六裂。雄しべ花弁に癒合。種子は小さく、数がとても多い。

日本で最も普通なのはヒナノシャクジョウ (Burmannia championii Thw.) である。短く、やや膨らんだ地下茎があって、そこから花茎を地上に伸ばす。花茎は高さが数cm、高くても8cmで、細くて鱗片状の葉がところどころについている。その先端に丸っこい花を数個まとめてつける。花を含め、全体に白か白っぽい黄色である。

は浅い壷状のもので、花びらの下の部分は互いにつながっていて、先端だけが分かれている。大きい三角の花びら三つが目立つが、それらの間の内側にわずかに三つの小さいものが出る。雄しべは花びらの内側に密着している。三弁の白い花が輪生状に並んでいる姿は、なかなかに愛らしい。ただし、見つけるためには目を皿にして真夏に森林内の地面をはいつくばって探す気持ちが必要である。

本州南部以南の日本に分布し、照葉樹林林床ではそれほど珍しいものではない。海外では中国からマレーシアスリランカにまで分布する。

分類[編集]

この科に属するものは、主として熱帯に分布し、約20属130種ほどがある。

日本には三属八種が知られる。ヒナノシャクジョウ属では、本土からは他にシロシャクジョウが近畿以南、キリシマショクジョウが九州以南に見られ、あとはそれ以南から熱帯に分布するものである。他の二属のものは、それぞれ今のところは日本固有種である。四国にある徳島県那賀町のタヌキノショクダイの生育地は国指定の天然記念物となっている。

いずれも、森林の落ち葉の間からわずかに顔を見せる小型の植物で、全体に白っぽい。全くの例外がミドリシャクジョウで、湿った草地に出て、高さ20cmにも達する草本で、緑の根出葉と茎葉を持つ。西表島に産し、インドシナ、マレーシアなどまで分布する。

ヒナノシャクジョウ科 Burmanniaceae

  • ヒナノシャクジョウ属 Burmannia
    • ヒナノシャクジョウ B. championii Thw.
    • シロシャクジョウ B. cryptoptelata Makino
    • キリシマシャクジョウ B. liukiuensis Hayata
    • ルリシャクジョウ B. itoana Makino
    • ミドリシャクジョウ B. coelestris D.Don
  • タヌキノショクダイ属 Thismia
    • タヌキノショクダイ T. abei (Akasawa)
    • キリシマタヌキノショクダイ T. tuberculata Hatsusima
  • ホシザキシャクジョウ属 Saionia
    • ホシザキシャクジョウ Saionia shinzatoi Hatusima