ニコイチ
ニコイチもしくはにこいちとは、複数の個体から1つの個体を構成(語源は2個から1個を作る)すること。特に、「同型機種のジャンク品が複数あってそれぞれ違う場所が壊れている」という状況下において、そのうちのいくつかを部品取りにして残ったいくつかの個体を再生する手法のこと。
修理の手法として[編集]
例えば事故車や旧型車などの修理の際、同型車両や共通パーツを用いて正常な車両を組み上げることを指す。通常、このような整備は行われないが、旧型車やヴィンテージ車両のレストアに際し、修理パーツが高額であったり供給がされていないなどの事情(日産・シルエイティなど)から故障した同型車両や後続車両の共通パーツを用いて修理せざるを得ない場合に多用される。また、部品(や車体)は比較的新しいが事故などによりフレームが損壊した車両や再登録に必要な書類を紛失した車両などから、(やはりコスト面の関係で)例えばフレームは健在だがジャンク品となった車両(例:水没車)にエンジンや足回りを移植して再生を行うことも含まれる[1]。
その他の意味[編集]
特に自動車では、盗難車の追跡可能性を絶つため、他の車から取り外したナンバープレートや複数のナンバープレートをつなぎ合わせた偽装ナンバープレートを盗難車に取り付ける場合がある。その場合は車体番号と合わないため、接合車・ニコイチ車・ニコイチ車両などと呼ばれる[2][3]。このような自動車は、多くの中古車オークション会場で出品が禁止されている[4]。
脚注[編集]
- ^ 再生事故車(ニコイチ車両)のトラブルに遭わないために
- ^ 『安心して安全に暮らせる社会の実現について』仙台高等検察庁 検事 長有田知德 PDF
- ^ 「愛知県警察本部からのお願い」- 『全日・保証 愛知のたより』平成26年7月号 PDF
- ^ 『オートオークションについて -アンケート調査集約報告-』 2010年9月1日 一般社団法人 日本オートオークション協議会 PDF
関連項目[編集]
ニコイチの実例