ドンシャリ

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ドンシャリとは、低音と高音ばかりやたらに強調され、中音が充実していない[1]を指す俗語である。低音がドンドン響き、高音がシャリシャリ聞こえることに由来する。オーディオ評論家やオーディオマニアの間で用いられることが多い。

原音には忠実ではないが、一般にロック・ミュージックなどの鑑賞に向く[2]J-POPを主とする音楽プロデューサーの亀田誠治によると、多くの日本人リスナーが好んで聴いている音質であり、カジュアルなオーディオ機器のセッティングでも多く使われていると考えられている[3]

逆に、低音域と高音域が小さく、中音域が強調された音づくりは「カマボコ型」と呼ばれる。

脚注・出典[編集]

  1. ^ 音響システム事業部 営業部; 人事本部 研修所『オーディオ研修会テキスト(初級) コンポーネントがわかる』シャープ、1976年1月。 
  2. ^ ヘッドホンナビ: ヘッドホンを識る 8 音の傾向, オーディオテクニカ, 2015年12月3日閲覧.
  3. ^ 2007年度 JASRAC寄附講座 音楽・文化産業論Ⅱ 亀田誠治, 立命館大学産業社会学部ウェブサイト, 2015年12月3日閲覧.

関連項目[編集]