トンゲレン
トンゲレン(オランダ語: Tongeren オランダ語: [ˈtɔŋərə(n)] ( 音声ファイル); フランス語: Tongres [tɔ̃ɡʁ]; ドイツ語: Tongern [ˈtɔŋɐn]; リンブルフ語: Tóngere [ˈtʊŋəʀə])は、ベルギー、フランデレン地域のリンブルフ州の都市。古代ローマ時代に開かれたアトゥアトゥカ・トゥングロルム(羅:Atuatuca Tungrorum)にさかのぼるその歴史は2000年以上に及び、ベルギー国内ではトゥルネーと並んで最も歴史の古い街の一つでもある。紀元前54年冬に、エブロネス族の族長アンビオリクスがユリウス・カエサル配下のローマ軍を急襲して、軍の指揮を任されていたクィントゥス・ティトゥリウス・サビヌスらを敗死させた地としても知られている。その後ローマのガリア・ベルギカ属州へ、1世紀からは低地ゲルマニア属州へと編入された。
文化[編集]
詳細は「アドゥアトゥカの戦い」を参照
ローマの支配に抵抗し、ガリア人の自由を求めた英雄として知られているアンビオリクスは現在でも著名な人物である。とりわけトンゲレンはアンビオリクスを身近に感じており、アンビオリクスの記念碑が建立されている。当地では紀元前54年にアドゥアトゥカの戦いがローマ軍とエブロネス族との間で交戦が行なわれ、アンビオリクス率いるエブロネス族が勝利した。アンビオリクスはウェルキンゲトリクスやアリオウィストゥスと並ぶカエサルの好敵手と評価されている。2000年には紀元前54/53年のケルト人の金貨が102枚発見され、トンゲレンの博物館に展示されている。