ツォフィンゲン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ツォフィンゲン
Zofingen
ニクラオス・トゥット広場
ニクラオス・トゥット広場
ツォフィンゲンの旗
ツォフィンゲンの紋章
徽章
ツォフィンゲンの位置(スイス内)
ツォフィンゲン
ツォフィンゲン
ツォフィンゲンの位置(アールガウ州内)
ツォフィンゲン
ツォフィンゲン
ツォフィンゲンの位置

座標: 北緯47度17分18秒 東経7度56分51秒 / 北緯47.28836度 東経7.94754度 / 47.28836; 7.94754座標: 北緯47度17分18秒 東経7度56分51秒 / 北緯47.28836度 東経7.94754度 / 47.28836; 7.94754
スイス
カントンアールガウ州
ツォフィンゲン郡
行政
 • 首長Stadtammann (一覧)
ハンス=リディ・ホティゲール 
(2008現在)
面積[1]
 • 計11.09 km2
標高439 m
人口(2015年12月[2]
 • 計11,487人
 • 密度1,000人/km2
郵便番号4800
SFOS番号4289
周囲ボッテンヴィールブリットナウオフトリンゲンザフェンヴィルシュトレンゲルバッハユルクハイムヴィコンルツェルン州
ウェブサイトwww.zofingen.ch
SFSO統計

ツォフィンゲン: Zofingen)は、スイスアールガウ州、ツォフィンゲン郡に属す都市で、同郡の中心地。1201年にフローブルク伯によって築かれ、現在も市街は城壁に覆われている。フランス名はゾファンギュー(Zofingue)。

地理[編集]

ツォフィンゲン

2009年時点の総面積は11.09平方km(4.3平方マイル)で、そのうち18.8%にあたる2.08平方キロが農地、47.3%にあたる3.67平方キロが森である。残りの33.1%(3.67平方キロ)を建物や道路が占め、河川や湖沼といった水域は全体の0.6%である[3]。「建物や道路」のうち、商業地が総面積の4.6%を、住宅地が17.7%を、交通インフラが7.0%を、公園や緑地帯、運動場が3.1%をそれぞれ占める。また、森林のうち、原生林が総面積の46.0%を、果樹園が残りの1.4%を占める。さらに、農地は総面積の4.3%が畑、12.2%が牧草地、2.3%が果樹園やワイン園である。水域はすべて河川によるものである[3]

2014年1月1日にユルクハイムを編入予定[4]

人口[編集]

2009年12月時点の人口は1万623人。2009年6月時点では人口の15.8%を外国人が占めた[5]。1997年から2007年の10年間で14.7%増加した。2000年の時点では、総人口の88.9%がドイツ語を、3.4%がイタリア語を、1.4%がポルトガル語をそれぞれ母語としていた[6]

ツォフィンゲンの年齢別人口構成[7]
年齢 人数と割合
0歳代 895人(8.4%)
10歳代 1010人(9.5%)
20歳代 1525人(14.3%)
30歳代 1607人(15.0%)
40歳代 1678人(15.7%)
50歳代 1381人(12.9%)
60歳代 1095人(10.2%)
70歳代 894人(8.4%)
80歳代 509人(4.8%)
90歳以上 93人(0.9%)
ツォフィンゲンの人口推移[7]
年度 人口
1975 8,887
1980 8,758
1990 8,653
2000 8,675

住宅[編集]

住民一人あたりのリビング数は0.52部屋で、州平均の0.57部屋に比べるとやや少ない。ここでの「リビング」とは、広さ4平方メートル以上の寝室、ダイニング、居間、キッチン、地下室、屋根裏部屋のことである[8]。総世帯数の37.6%は持ち家だが、住宅ローンやレンタル家具契約を結んでいる場合もある[9]

2000年の時点で単身、2人世帯が554軒、3人、4人世帯が2318軒、5人以上の世帯が1338軒ある[10]。総世帯数は4328軒で、1世帯あたりの平均構成人数は2.1人[6]。2008年には、総世帯数5269軒のうち25.0%にあたる1318軒が戸建て住宅であった[11]。アパートの空室率は1.0%であった[11]

ツォフィンゲンのアパートの月極家賃は2003年の時点で国内平均の95.3%[12]にあたる平均1063.57スイスフラン(CHF)。ワンルームでは平均592.19CHF、2部屋では平均787.80CHF、3部屋では平均937.35CHF、6部屋以上は平均1694.74CHFであった。

行政[編集]

2007年の総選挙で国民党(SVP)が27.78%を得票し、第一党の座に就いた。以降、社会民主党(SP 23.15%)、自由民主党(FDP 17.17%)、緑の党(9.73%)と続く。投票総数は3746票で、投票率は48.7%であった[13]

市長[編集]

任期 氏名 所属政党
1914–1930 ハンス・ズテル FDP
1930–1947 ハンス・ベルツヒー FDP
1948–1953 アドルフ・レルフ FDP
1954–1973 ヴァルター・レベル FDP
1974–1992 ヴィリー・ロレタン FDP
1992–2006 ウルス・ロッヒャー FDP
2006- ハンス=リディ・ホティゲール 無所属

歴史遺産[編集]

計10箇所の建造物や遺跡が国の重要遺産に指定されている。そのうち最も古いのは、ヒルツェベルクにあるモザイク床が特徴のローマ時代の農家屋である。その他の指定物件は以下の通り[14]

件名 所在地
旧武器庫 ゲネラル=グイサン通り12番地
旧検疫所 アールブルゲル通り21番地
公立校舎 ゲネラル=グイサン通り14番地
博物館 ゲネラル=グイサン通り18番地
都市図書館 ヒンテーレ中央通り20番地
ハイテルン広場 クレステルリ通り2番地
市庁舎 ラトス通り4番地
酪農場 ヒンテーレ中央通り9番地
酪農場 ヒンテーレ中央通り14番地

また、ツォフィンゲンの街自体も国の遺産に指定されている[15]

経済[編集]

リンギエールAG本社

大手メディアのリンギエールAG、医薬品のジークフリート、印刷加工システムのミュラー・マルティニなどがツォフィンゲンに本社を置く[16]。2007年の失業率は3.19%。2005年の時点でツォフィンゲンでは108人が第一次産業に従事し、33の事業所が置かれている。また、第二次産業には4236人が従事し、121の事業所が置かれており、第三次産業には4514人が従事し、565の事業所が置かれている[6]。自治体域内で暮らしながら働く人は2000年の時点で4377人。そのうち53.7%にあたる2352人が自治体の外側で働く一方、6538人がこの自治体に通勤している。週最低6時間の勤め口が8563ある[17]。労働者の14.2%が通勤に公共交通機関を利用する一方、45.3%はマイカーを使う[6]

宗教[編集]

2000年の国勢調査によると、総人口の30.5%にあたる2879人がローマ・カトリックを信仰し、49.4%にあたる4659人がスイス改革教会に属している。

教育[編集]

スイス国民は総じてよく教育を受けている。ツォフィンゲンに住む25歳から64歳の住民のうち、76.2%が義務教育ではない高等学校教育や大学教育を受けている[6]。住民の619人が初等学校に、255人が中等学校に、378人が大学レベルの教育機関に通っている[10]

図書館はツォフィンゲン公立図書館とツォフィンゲン教育センターの2館がある。

出身有名人[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Arealstatistik Standard - Gemeindedaten nach 4 Hauptbereichen
  2. ^ Swiss Federal Statistical Office - STAT-TAB, online database – Ständige und nichtständige Wohnbevölkerung nach institutionellen Gliederungen, Geburtsort und Staatsangehörigkeit (ドイツ語) accessed 30 August 2016
  3. ^ a b Swiss Federal Statistical Office-Land Use Statistics 2009 data (ドイツ語) accessed 25 March 2010
  4. ^ Amtliches Gemeindeverzeichnis der Schweiz published by the Swiss Federal Statistical Office (ドイツ語) accessed 14 January 2010
  5. ^ Statistical Department of Canton Aargau -Bereich 01 -Bevölkerung (ドイツ語) accessed 20 January 2010
  6. ^ a b c d e Swiss Federal Statistical Office Archived 2011年9月4日, at the Wayback Machine. accessed 15-June-2010
  7. ^ a b Statistical Department of Canton Aargau -Bevölkerungsdaten für den Kanton Aargau und die Gemeinden (Archiv) (ドイツ語) accessed 20 January 2010
  8. ^ Eurostat. “Urban Audit Glossary” (pdf). p. 18. 2009年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年2月12日閲覧。
  9. ^ Urban Audit Glossary pg 17
  10. ^ a b Statistical Department of Canton Aargau - Aargauer Zahlen 2009 (ドイツ語) accessed 20 January 2010
  11. ^ a b Statistical Department of Canton Aargau (ドイツ語) accessed 20 January 2010
  12. ^ Swiss Federal Statistical Office-Rental prices 2003 data (ドイツ語) accessed 26 May 2010
  13. ^ Swiss Federal Statistical Office, Nationalratswahlen 2007: Stärke der Parteien und Wahlbeteiligung, nach Gemeinden/Bezirk/Canton (ドイツ語) accessed 28 May 2010
  14. ^ Kantonsliste A-Objekte: Aargau” (German). KGS Inventar. Federal Office of Civil Protection (2009年). 2010年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年5月28日閲覧。
  15. ^ ISOS site accessed 15-June-2010
  16. ^ Zofingen city website, Industry section (ドイツ語) accessed 15 June 2010
  17. ^ Statistical Department of Canton Aargau-Bereich 11 Verkehr und Nachrichtenwesen (ドイツ語) accessed 21 January 2010

外部リンク[編集]