チャーチ (靴)

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チャーチ: Church's)はイギリスの靴の老舗ブランドである。チャーチの正式なブランド名はチャーチーズであるが日本ではチャーチで通っている。

歴史[編集]

創業は1873年1930年代にはニューヨークに海外店舗を出店するなど、比較的早くから世界市場を見据えて事業を展開していた。

経営難に陥り、2000年イタリアプラダの資本を受け入れて買収され、2008年現在はその傘下にある。

特徴[編集]

英国の特に老舗の紳士靴ブランドは「英国王室御用達(ロイヤルワラント)」の称号を授かるところも多いが、チャーチは称号を申請していない。独特の風格・スタイル・顔を持つチャーチの靴はやはり英国靴トップブランドである。

コストパフォーマンスが優れていたため「英国の良心」とも言われていたが、近年はユーロ高・原油価格高、原皮の供給源の減少等により、値段が高騰している。

独自のガラス加工を施したアッパー(甲革)素材「ブックバインダー」を用いた定番モデル(ストレートチップ:Consul、バルモラルフルブローグ(内羽ウイングチップ):Chetwynd、バルモラルセミブローグ(内羽メダリオンキャップトゥ):Diplomat)は、チャーチのフラッグシップ的人気を誇る。

ラスト(木型)[編集]

同族経営だったチャーチがプラダ買収後に大きく変わったのがラスト(木型)である。ファッション性を意識したスタイリッシュなラストが開発・市場に投入された上、モデル名を変えるなどして英国靴イメージからの脱却刷新を図った。

その反動もあって、買収前のモデルは「旧チャーチ(オールド・チャーチ)」の愛称で呼ばれ、プレミア付で取引されている。

ただ近年は、定番的なモデルに関してはラストやモデル名を旧チャーチ時代の名称に戻している。

ファクトリーロゴ[編集]

チャーチの紳士靴は、中敷に押し彫りで刻まれているファクトリーロゴの都市名で製靴年代を判断でき、年代の新しい方から順に新生(現行)チャーチ、旧(オールド)チャーチ、旧々(オールド・オールド)チャーチ…と称される。

日本市場[編集]

日本での展開は1965年、大塚製靴が輸入販売元となっていたが、プラダ買収前後に手放し、2008年以降は渡辺産業がディーラーとなっている。全国デパートのシューズフロアや各種セレクトショップに卸しているほか、自社店舗として運営しているブリティッシュメイドでも取り扱っている。

2013年12月に日本国内初の旗艦店としてチャーチ表参道店がオープンした。こちらでの取扱商品は、母体であるプラダグループが買い付け、輸入などを行う。