ブリスベンの橋

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ストーリ・ブリッジ

オーストラリア連邦クイーンズランド州ブリスベンを流れるブリスベン川は下流のゲートウェイ・ブリッジから上流のセンテナリ・ブリッジまで15の橋が横断している。川は人口200万人の都市部を曲がりくねって流れる。

2010年3月にブリスベン川を渡るクレム・ジョーンズ・トンネル英語版が完成した。

ブリスベンの橋の一覧[編集]

# 名前 用途 説明
1 サー・レオ・ヒールシャー・ブリッジ英語版 車両 1986年1月開通。
コンクリートボックス桁設計。全長1627m、径間260 m。有料道路。ゲートウェイ・ブリッジとして知られていたが、2010年5月にゲートウェイ・ブリッジの複製の橋が完成した際に現在の名称に改名された。
2 ストーリー・ブリッジ 車両と歩行者 1940年7月開通。
鉄骨トラス設計。全長777 m、径間282 m。ブリッジ・クライミングのアトラクションがある。
3 キャプテン・クック・ブリッジ英語版 車両 1972年開通。
コンクリートボックス桁設計。全長555m、径間183 m。
4 グッドウィル・ブリッジ 自転車と歩行者 2001年10月21日開通。
全長450 m、径間102 m。
5 ビクトリア・ブリッジ英語版 車両と歩行者 1969年7月開通。
全長313m。同所にあった橋を廃止し、再建築、改名。橋の半分はバス専用道路
6 クリルパ・ブリッジ英語版 自転車と歩行者 2009年10月4日開通。テンセグリティ式斜張橋。全長425m。名称はアボリジニの言葉よりとられ、「オオミズネズミのいる場所」の意。
7 ウィリアム・ジョリィ・ブリッジ英語版 車両と歩行者 1932年3月開通。
コンクリート・アーチ設計。 全長498 m、径間73 m。グレイ・ストリート橋とも知られる。
8 メリベール・ブリッジ英語版 鉄道 1978年11月開通。
タイドアーチ式、径間132 m。
9 ゴー・ビトウイーン・ブリッジ英語版 車両と歩行者 2010年7月5日開通。車両は有料。2009年9月までヘール・ストリート橋と知られていた。ゴー・ビットウィーンの名称は、ブリスベン発祥の同名のインディーズ・ロックバンドよりとられ、一般投票によって決まった[1]
10 エレナー・ショネル・ブリッジ英語版 バス、自転車と歩行者 2006年12月開通。
斜張設計。 全長390 m (1,280 ft)。
建設中はグリーン橋とよばれており、現在もその名で呼ばれることもある。オーストラリアで最初のバス、歩行者および自転車の専用の橋でダットン公園英語セント・ルシアを結ぶ。
11 ジャック・ペッシュ・ブリッジ英語版 歩行者 1998年10月開通。
鋼線斜張設計。
12 アルバート・ブリッジ英語版 鉄道 1895年開通。
鉄骨トラス設計。
13 インドロピリー・レイルウェイ・ブリッジ英語版 鉄道 1957年開通。
鉄骨トラス設計。 径間208.5m。
14 ウォルター・テイラー・ブリッジ英語版 車両と歩行者 1936年2月開通。
サスペンション設計。
15 センテナリ・ブリッジ英語版 車両と歩行者 コンクリート桁

地図[編集]

ブリスベン川に架かる橋の地図
凡例
  道路橋
  歩行者のみ通行可能な橋
  バス・歩行者のみ通行可能な橋

ブリスベンCBDと対岸を結ぶ橋は、歩行者および自転車専用のグッドウィル・ブリッジ(4)、クリルパ・ブリッジ(6)、自動車専用のキャプテン・クック・ブリッジ(3)、自動車および歩行者が通行できるビクトリア・ブリッジである。

クレム・ジョーンズ・トンネル[編集]

ブリスベン市内の混雑緩和のために、2006年9月から工事が開始され、2010年2月28日に一般公開、2010年3月15日より開通したトンネルである。ブリスベン南東の郊外ウールーンガバのサウス・イースト・フリーウェイ(パシフィック・モータウェイ)に南側の入り口があり、CBD東側対岸のカンガルー・ポイント(ここにも入り口がある)、ストーリー・ブリッジ付近を通過、ブリスベン北側のボーエン・ヒルへと抜ける。

脚注[編集]

  1. ^ Hale Street Link team. “name that bridge”. 2010年5月23日閲覧。