スタンプ・デッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スタンプ・デッド
小説
著者 はむばね
イラスト 稀捺かのと、桑里虎助
出版社 スクウェア・エニックス
レーベル スクウェア・エニックス・ノベルズ
刊行期間 2005年3月27日 - 2007年12月27日
巻数 全5巻
漫画
原作・原案など はむばね
作画 桑里虎助
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 月刊ガンガンWING
レーベル ガンガンウイングコミックス
発売日 2007年1月27日
発表号 2006年6月号 - 2006年10月号
発表期間 2006年4月26日 - 2006年8月26日
巻数 全1巻
話数 全5話
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画
ポータル 文学漫画

スタンプ・デッド』は、はむばねによるライトノベル作品。全5巻。2006年漫画化もされた。

概要[編集]

第1回スクウェア・エニックス小説大賞入選作品。小説大賞応募時の作品名は『死と少女と口付けと』であった。スクウェア・エニックスから刊行されている。イラストは、2巻までと3巻以降の表紙を稀捺かのと、3巻以降の本文イラストを桑里虎助が担当している。

また、『月刊ガンガンWING』(同社)誌上にて、同名の漫画が連載された。

あらすじ[編集]

昇神 彗(しょうじん すい)は、ごく普通の高校2年生の少年。ある日突然、街中でかわいらしい少女に「あなたを殺させてください」と言われてびっくり。さらに、その少女はなんと「死神」だった!?

大食漢でかわいい死神少女に、個性的なクラスメイト、後輩たちとともに、彗のちょっと危険で騒がしい日々が始まった。

主な登場人物[編集]

昇神 彗(しょうじん すい)
主人公。この作品でのツッコミ役にして、一番まともな性格。円花に命を狙われていたが、「自分が(老衰などで)死ぬ直前に魂をやる」という契約を交わし、現在は円花と平和に同居中。
私立神無砂希学園高校・2年8組所属。
円花に力を与えるときキスをするのだが、その際に死神の力の一部が流れ込んだため、肉体の強化や魂の強化など特殊な力を使うことができる。
料理が得意。
円花(まどか)
死神派遣会社「黄泉」の試験として、彗の魂をもらいにきた死神見習い。人間界では「死之神(しのかみ)」という苗字を名乗っているが、これは自分で考えたもの。最初はただ彗の魂をもらおうとしていたが、彗と「死ぬ直前になったら魂をもらう」という契約を交わし、現在は昇神家に居候中。さらに、彗のクラスに転入した。現在仮免中。
腰までのロングヘアー。本文では「茶味がかった」となっているが、イラストでは青緑色。青系の服に、白いボレロを着用している。
見習いのため、死神のシンボルである大鎌のかわりに、巨大なはんこ(印章)を出す。そのはんこには「よくできました」と刻まれている。
かなりの大喰らい。彗が好き。
辻樹 弓(つじき ゆん)
彗と円花のクラスメイトの少年。彗とは10年来の幼なじみ。彗を「すーちゃん」と呼ぶ。
女の子のような小柄な顔つきと体格だが、常人以上の身体能力を持つ。
常に、腰に日本刀「天先」を差している。
弓の母親の紗矢と父親の刃也、彗の母親の愛生も幼なじみである。
井上 秋乃(いのうえ あきの)
彗の1年下の後輩。1年6組、出席番号3番。
肩より少し下までのロングヘアー。本文では「黒髪」となっているが、イラストではえんじ色。
彗が好きで、いつも彗にくっついている円花に嫉妬している。
好きな食べ物はマンゴスチン。趣味はお菓子作り。
特技は運動系全般。テニス部所属で、足がかなり速い。
座右の銘は「恋愛は戦争だ(by私)」
襟木 真(えりき まこと)
秋乃のクラスメイト。いつも無表情。
校内に様々なトラップを設置している(これは、校長の許可を得ているらしい)。
様々なものを「面白そうだから」という理由で発明している。
カプタイン
プロの殺し屋。かなり軽い性格。関西弁でしゃべる。名前の由来は実在する天文学者から。
一瞬で同じ場所に6発の弾を撃ったり、拳銃より威力のあるパンチを放ったりと相当な実力を持つが、予備の弾を忘れるなど、どこか抜けている憎めないやつ。
現在は「殺し屋ラーメン」開業のため、修行中。
ブドォ・カト・ユーヘ
2000年の時を生きた最強の死神。通称「死神狩り」。
死神でありながら人を愛し、最愛の人を死神に殺されたため、死神を殺し始めた。
死神派遣会社の社員として約1000年、会社をクビになり「死神狩り」となってから約1000年を生きた。
「カト・ユーヘ」は自分で考えて名乗っている。
フナ幽霊
学校に出没した鮒の姿をした幽霊。
恋人を探して学校をさまよっていたが、見つかって一度は成仏。しかし恋人のほうが成仏しなかったため、首だけになって戻ってきた。
金魚少女
フナ幽霊の恋人だった少女。和金。
一度は成仏したのだが、彗の力に影響を受けて悪霊と化し、秋乃にとり憑いて円花を殺すようにけしかける。
朱麗(あかり)
「黄泉」から派遣された正式な死神。
悪霊と化した金魚少女を成仏させるために彗たちに協力を求める。
以前、学園内に教師として侵入したことがある。
昇神愛生(しょうじん あおい)
彗と同じような力を扱う彗の母親。さんじゅう(ピー)歳(推定年齢35~39歳)。抱きつき癖がある。
高校卒業したら女性は年齢をトップシークレットにすべきと考え、年齢を言う時「ピー」でかき消す不思議パワーを持つ。
弓の母と同級生で、朱麗が教師をしていた時の生徒。
辻樹紗矢(つじき さや)
愛生の同級生で弓の母親。同じくさんじゅう(ピー)歳。
17年前の戦いで夫もろとも命を落とした。
愛生や刃也と幼馴染。
辻樹刃也(つじき じんや)
紗矢の夫、弓の父親。弓と雰囲気は逆に等しいが容姿は似ている。
17年前の戦いで死神・茶玖と共に愛生、紗矢と戦い、命を落とす。

漫画版[編集]

『月刊ガンガンWING』にて、2006年6月号から2006年10月号まで全5話が連載された。

  • 原作:はむばね(小説版とは別の書き下ろしオリジナルストーリー)
  • 作画:桑里虎助 ※単行本は、この作者の初めての単行本である。
  • メインキャラクタービジュアルデザイン:稀捺かのと

書誌情報[編集]

小説[編集]

漫画[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]