スカイ・ダイビング

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スカイ・ダイビング
基本情報
種別 ショートドリンク
作成技法 シェーク
グラス   カクテル・グラス
アルコール度数
度数
25度以上[1]
レシピの一例
ベース ラム
材料
ラム …… 3/6
甘味付きのライム・ジュース …… 1/6
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スカイ・ダイビング(Sky Diving、または、Sky-Diving)とは、ショートドリンクに分類される、ラム酒をベース(基酒)としたカクテルである。

概要[編集]

スカイ・ダイビングは、1967年10月[2]に開催された全日本バーテンダー協会(ANBA)カクテル・コンペティションの優勝作品である[2][3][4][5][6][7][8]。この1967年頃というのは、日本でスカイダイビングが流行した頃としても知られる[9]

このカクテルの創作者は、渡辺義之[2][5][6][9][10][11][12]。受賞当時、渡辺は大阪にいた[2][5][6][12]バーテンダーであった[2][11][12]

このカクテルの色は「澄んだ青空」などと評されることもある[4][13]

セイコー・プレザージュカクテルタイムはカクテルをイメージした腕時計を商品展開しているが、「スカイ・ダイビング」モデルも発売されている[14]

レシピの例[編集]

  • ホワイト・ラム : ブルー・キュラソー : ライム・ジュース(コーディアル) = 3:2:1

作り方[編集]

  1. 上記材料をシェークする。
  2. カクテル・グラス(容量75〜90ml程度)に注ぐ。

備考[編集]

  • ライム・ジュースは、カクテルを作る時に生のライムを絞ったものではなく、通常、甘味の付けられたタイプ(コーディアル)が指定される[3][5][6][7][10][11][12]
  • ホワイト・ラムの銘柄には、バカルディ・ラムが指定される場合もある[7][9]

バリエーション[編集]

スカイ・ブルー (Sky Blue)
スカイ・ダイビングのホワイト・ラムを、焼酎に置き換えたもの。したがって、こちらは焼酎ベースのカクテルである。ジャパン・バーテンダー・アソシエイション第10回全国技能競技大会(1983年)創作部門優勝作品。田中幹男が考案。

出典[編集]

  1. ^ スカイ・ダイビング レシピ”. サントリー. 2022年8月29日閲覧。
  2. ^ a b c d e 福西英三『カクテルズ』ナツメ社、1996年、89頁。ISBN 4-8163-1744-9 
  3. ^ a b 橋口孝司『カクテル銘酒事典』新星出版社、2005年、56頁。ISBN 4-405-09124-2 
  4. ^ a b 花崎一夫監修『ザ・ベスト・カクテル』(改訂新版)永岡書店、1997年、114頁。ISBN 4-522-21283-6 
  5. ^ a b c d 福西英三、花崎一夫、山崎正信『新版 バーテンダーズマニュアル』柴田書店、1995年、319頁。ISBN 4-388-05765-7 
  6. ^ a b c d 稲保幸『カクテル こだわりの178種』新星出版、1998年、127頁。ISBN 4-405-09640-6 
  7. ^ a b c 今井清『たのしむカクテル』(改訂版)梧桐書院、1988年、226頁。ISBN 4-340-01204-1 
  8. ^ YYTproject 編『The カクテルハンドブック』池田書店、2006年、71頁。ISBN 978-4-262-17231-6 
  9. ^ a b c 稲保幸『カクテル・レシピ1000』日東書院、2005年、90頁。ISBN 4-528-01412-2 
  10. ^ a b 今井清監修『カクテル・カタログ '96』成美堂出版、1996年、161頁。ISBN 4-415-04090-X 
  11. ^ a b c 稲保幸『カクテルガイド』新星出版、1997年、114頁。ISBN 4-405-09629-5 
  12. ^ a b c d 稲保幸『スタンダードカクテル』新星出版、1993年、128頁。ISBN 4-405-09577-9 
  13. ^ 山本祥一朗監修『カラー図解 カクテル』成美堂出版、1994年、63頁。ISBN 4-415-07873-7 
  14. ^ プレザージュ Cocktail Time Skydiving SRPE19J1”. 価格.com (2021年6月11日). 2022年10月15日閲覧。