ジャディス

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ジャディス
Jadis
出身地 イングランドの旗 イングランド サウサンプトン
ジャンル プログレッシブ・ロック
活動期間 1982年 -
レーベル インサイド・アウト・ミュージック
公式サイト www.jadismusic.com
メンバー ゲイリー・チャンドラー
スティーヴ・クリスティ
アンディ・マーロウ
マーティン・オーフォード
旧メンバー トレヴァー・ドーキンス
レス・マーシャル
マーク・リダウト
ポール・アルウィン
ピート・サーモン
マーク・ロウ
ジョン・ジョーウィット

ジャディスJadis)は、イギリスのネオ・プログレッシブ・ロック・グループである。シンセサイザーを使用しつつギターが牽引するロックを演奏し、奥行きと雰囲気を加えながら、メロディを重視している。現在、インサイド・アウト・ミュージックと契約を交わしている。

ジャディスという名前は、C・S・ルイスの小説『魔術師のおいナルニア国物語)』に由来している。同じキャラクターが『ライオンと魔女』には、白い魔女として登場している。[1]

略歴[編集]

ジャディスは1986年に結成され、1989年にマリリオンのスティーヴ・ロザリーがプロデュースしたファースト・アルバム『Jadis』をリリースした。1992年、アルバム『モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ』がリリースされ、プログレッシブ・ロック・シーンで好評を博した。

ジャディスはゲイリー・チャンドラー(ボーカル、エレクトリックギター)がリーダーだが、常にグループ全体による作詞作曲のクレジットが与えられている。バンドの他のオリジナル・メンバーは、トレヴァー・ドーキンス(ベース)、ピート・サーモン(キーボード)、ポール・アルウィン(ドラム)で、ドラムは1988年7月にマーク・ロウに交代した。その後のメンバーは、マーティン・オーフォード(キーボード)、ジョン・ジョーウィット(ベース)、スティーヴ・クリスティ(ドラム)。オーフォードとジョーウィットは在籍中もIQのメンバーを務めていた。

1990年代後半、オーフォードとジョーウィットはしばらくバンドを離れ、マイク・トー(キーボード)とスティーヴ・ハント(ベース)に交代したが、2000年代のアルバム『アンダースタンド』のために戻ってきた。2006年にアルバム『フォトプレイ』を完成させた後、オーフォードが音楽業界から引退したため、バンドを2度脱退したことになった。代わってイタリアのセッション・ピアニスト/キーボード奏者のジュリオ・リシが加入した。同年、ジョーウィットもまたバンドを脱退し、セッション・プレーヤーのアンディ・マーロウに交代した。バンドは2012年にアルバム『シー・ライツ・スルー・ユー』をリリース。最新アルバム『ノー・フィア・オヴ・ルッキング・ダウン』は、2016年にリリースされた(マーティン・オーフォードも復帰している)。

バンドはサウサンプトンに活動拠点を置いている。

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • Jadis (1989年)
  • 『モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ』 - More Than Meets the Eye (1992年)
  • 『アクロス・ザ・ウォーター』 - Across the Water (1994年)
  • 『サマーソルト』 - Somersault (1997年)
  • 『アンダースタンド』 - Understand (2000年)
  • 『ファナティック』 - Fanatic (2003年)
  • 『フォトプレイ』 - Photoplay (2006年)
  • 『シー・ライツ・スルー・ユー』 - See Right Through You (2012年)
  • 『ノー・フィア・オヴ・ルッキング・ダウン』 - No Fear of Looking Down (2016年)

EP[編集]

  • Once Upon a Time (1993年)
  • No Sacrifice (1994年)
  • Once or Twice (1996年)
  • Racing Sideways (Promotional CD to support the "Understand" Album) (2000年)
  • The Great Outside (Promotional CD to support the "Fanatic" Album) (2003年)

ライブ&コンピレーション・アルバム[編集]

  • 『ジャディス・デイライト・ライヴ!!』 - As Daylight Fades (1998年) ※ライブ
  • Medium Rare (2001年) ※『Once Upon a Time』『Once or Twice』という初期のEPとその他の曲によるコンピレーション
  • 『アライヴ・アウトサイド』 - Alive Outside (2001年) ※ライブ
  • 『ミディアム・レア II』 - Medium Rare II (2019年)

映像作品[編集]

  • 『ヴュー・フロム・アバヴ』 - View From Above (2003年)

脚注[編集]

  1. ^ http://www.progressor.net/interview/gary_chandler.html

外部リンク[編集]