ジブリッシュ

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ジブリッシュ (英語: Gibberish; アメリカ英語発音: [dʒíb(ə)rɪʃ]; イギリス英語発音: [ˈdʒɪb.ɜː(ɹ).ɪʃ]) は、意味のない言葉を口に出すこと。これには、実際の単語[1]言語ゲームではない音声や、部外者には無意味に見える特殊な専門用語が含まれる場合がある[2]

口から出まかせ(でたらめ)に、意味のない音を発することを指す。語源は諸説あるが、はっきりとした答えはわかっていない。中にはジブリッシュという手法を認識しない状態で、意味のない言葉を自発的に発している人もいるため、言葉そのものは重要ではないともいえる。また、瞑想法として使われる場合はジベリッシュ(ジベリッシュ瞑想)と呼ばれることが多いが、これは英語のGibberishをどう発音したかの違いで、元を辿ればどちらも同じGibberishからきている。

関連する単語jibber-jabberは、理解しにくい迅速な会話を指す[3]

語源[編集]

浮浪者などを表す表現

主な用途[編集]

ジブリッシュは、言葉の影響から半ば強制的に離れることができる手法といえる。人間の脳は、常に自動思考する習性があり、時にそれは雑念ともいわれる。この勝手に湧いてくる雑念から離れ、無の状態に近づける、今ここを生きることを助けるのがジブリッシュの大きな特徴である。この特徴があるからこそ活用されてきた分野が主に3つある。演劇、瞑想法、ラフターヨガである。

演劇[編集]

演劇の世界では、感情表現を豊かにするトレーニング手法としてジブリッシュが使われてきた。 セリフ(言葉)に囚われることなく感情を出せるため、豊かな表現力を身につけることにつながると言われ、広く活用されている。

瞑想[編集]

思考(マインド)を静かにすることができるという点で、瞑想法の一つとして使われてきた。 インドで生まれた瞑想指導者のOSHOが、「ジべリッシュ瞑想」を提唱し、世界中に普及されている。 この場合、ジべリッシュを通じて誰かとコミュニケーションをとるということはしない。 

ラフターヨガ[編集]

ジブリッシュで会話をすると、思考が休まり、自然と笑いが起きやすくなるため、一部で取り入れられている。 子どもが意味もなく笑うのはそのためで、ジブリッシュが子ども心に還る手助けとなっている。

ところが、近年になって、ジブリッシュの活用の範囲は上記に留まらくなっている。自己実現、ストレス解消、メンタルヘルス、トラウマ治療、コミュニケーション力のトレーニング、組織のコミュニケーション活性、認知症の緩和ケア、介護技術としての活用、発達障害児のケアなど多岐にわたる。

その他の用語と使用法[編集]

出典[編集]

  1. ^ Robertson, J.P.S.; Shamsie, S.J. (1959). “A systematic examination of gibberish in a multilingual schizophrenic patient”. Language and Speech (Sage) 2 (1): 1–8. doi:10.1177/002383095900200102. http://las.sagepub.com/cgi/content/abstract/2/1/1 2014年2月4日閲覧。. 
  2. ^ Laycock, D. (1972). “Towards a typology of ludlings, or play-languages”. Linguistic Communications: Working Papers of the Linguistic Society of Australia 6: 61–113. 
  3. ^ jibber-jabber.

参考[編集]

  • 『緊張をとる』 伊藤丈恭著 (ISBN:4875864477)
  • 『即興術 シアターゲームによる俳優トレーニング』(ISBN:4-624-70086-4)
  • 『笑いが脳卒中患者を助ける』(ISBN:978-4-938137-29-8)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]